トヨタ新「プリウス顔セダン」登場か!? ハンマーヘッド&ボディ拡大の刷新へ 「カローラ」中国でマイチェン控える
トヨタが中国向けの「カローラ」をマイナーチェンジさせることがわかりました。これは「中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)で判明しています。
中国向け「カローラ」セダンモデル、ハンマーヘッド顔採用&ボディ拡大のマイナーチェンジ判明
トヨタのコンパクトセダン「カローラ」がマイナーチェンジを控えていることがわかりました。
中国の政府系サイト「中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)で判明しています。
いったいどのような進化があるのでしょうか。
![中国向け「カローラ」セダンモデル、ハンマーヘッド顔採用&ボディ拡大のマイナーチェンジ判明[画像:中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/09/IMG_2190.jpeg?v=1757509130)
カローラは1966年より製造・販売しているトヨタの代表的な車種です。
日本市場のみならず世界的にも愛されているモデルで、これまでに全世界150か国以上の国・地域で販売、累計販売台数は2021年に5000万台を達成しました。
現在販売されている最新モデルは2018年に登場した12代目モデルで、カローラの主力市場であるアメリカと中国にてほぼ同時に発表されました。
日本では現在、基本となるセダンモデルの「カローラ」に加え、ハッチバックの「カローラスポーツ」、ステーションワゴンの「カローラツーリング」、SUVの「カローラクロス」、そしてカローラスポーツをベースとするハイパフォーマンスモデルの「GRカローラ」といった派生車種が販売されています。
カローラの人気は中国でも同様で、特に2004年2月からは第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」を通じ、現地での製造も行なわれています。
中国ではカローラのセダンに加えてカローラクロス、そして中国限定のLWB(ロングホイールベース)モデル「アリオン」が販売されています。
また、一汽トヨタとは別の合弁会社「広汽トヨタ」ではそれぞれの姉妹車として、「レビン」「フロントランダー」「レビンGT」をラインナップに揃えています。
そんな中、中国向けカローラがマイナーチェンジを控えていることがわかりました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
明らかとなったカローラのマイナーチェンジでは、まず外装が大幅に刷新されています。
フロントマスクは2018年以来採用され続けてきたフェイスを撤廃。
プリウスやbZ4Xなどでお馴染みの「ハンマーヘッド」形状のフロントマスクを新たに採用しています。
台形だった下部のグリルも縮小されたことにより、グリルレスで未来的な印象を演出しています。
リアでは大きな変更は確認できませんが、左右のテールランプ間を繋ぐガーニッシュには赤い線が新たに施されており、左右一体型のテールライトとして点灯する可能性が考えられます。
レンズ自体はブラック調になっており、シンプルなフロントに対してリアではスポーティさが感じられます。
届出情報によるとボディサイズは全長4710 mm x 全幅1780 mm x 全高1435 mm、ホイールベース2750 mmと記載。
現在販売されているカローラのグローバルモデルよりも全長とホイールベースが長い形になりますが、実はこの数値は先述の中国向けLWBモデルとほぼ同じになります。
つまり、カローラの通常モデルのホイールベースを延長し、これまでLWBモデルとして販売していた「アリオン」を廃止するような形になると見られます。
パワートレインに関しては現時点で8ZR-FXE型1.8リッター直列4気筒エンジンを搭載するハイブリッドモデルと、M20A-FKS型2.0リッター直列4気筒エンジンを搭載する純ガソリンモデルの存在が確認できます。
中国向けのカローラではこれまでもハイブリッドモデルは1.8リッターでしたが、純ガソリンモデルは1.2リッターのターボモデル、そして1.5リッターの自然吸気モデルの2種類が用意されていました。
ターボモデルの届出がまだなされていないことを鑑みると、今回のマイナーチェンジではカローラの各ガソリンモデルが「アリオン」で設定されていた2.0リッターモデルに集約される形になると推測できます。
カローラのマイナーチェンジがいつ発表されるかは不明ですが、工信部に登場したということは正式発表がもう間もなくであることを意味します。
カローラは現在、中国で月間8000台前後(姉妹車のレビンと合算で1万1000台)を売り上げていますが、競合する中国メーカーの格安セダンに押されて台数は下落傾向にあります。
新たにボディを拡大させるとともに新フェイスを採用することで刷新を図り、販売を強化させていく狙いでしょう。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。




























