19年ぶり復活! ホンダ新型「クーペSUV」公開! 「NSX」風デザイン&高性能4WD採用! 美麗すぎるアキュラ「RSX」米国で登場
アキュラが新たに示した電動SUV「RSXプロトタイプ」。世界初公開となったその姿は、ブランドの未来をどう描いているのでしょうか。
アキュラ初の独自EVで次世代を切り拓く「RSXプロトタイプ」
ホンダの海外向け高級車ブランド「アキュラ」は2025年8月14日(現地時間)、米国の自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク」において、新型EVのコンセプトモデル「アキュラ RSXプロトタイプ」を世界で初めて公開しました。
アキュラは、1986年に誕生しました。トヨタのレクサスや日産のインフィニティと並ぶ日本発の高級ブランドとして知られ、「レジェンド」などでスタートしました。

1990年にはスーパーカー「NSX」を投入し、高性能かつ信頼性の高いスポーツブランドとして躍進しました。2000年代以降はSUV需要に応じてMDXやRDXを展開し、近年は電動化に注力しています。日本国内には正規導入されていないものの、北米市場においては高級車ブランドの代表格として存在感を放っています。
RSXは、2001年から2006年にかけて生産されたスポーツクーペ「インテグラ」(4代目)の北米仕様として登場しました。
19年ぶりの復活となる今回のRSXプロトタイプは、鮮やかな「プロパルションイエロー・パール」のボディカラーをまとった、次世代EV戦略を象徴するモデルです。
市販モデルは2026年後半に登場予定で、アキュラとして初めてホンダ独自開発の新世代EVプラットフォームを採用。さらに米オハイオ州のEVハブで生産される初のモデルとなり、インテグラと同じラインで組み立てられることも発表されました。
パワートレインはデュアルモーターの全輪駆動システムに加え、スポーツ志向のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとブレンボ製ブレーキを標準装備。低重心設計と組み合わせ、プレミアムEVながら「走る楽しさ」を強調しています。
また、車両をモバイル蓄電池として活用できるV2H機能も備え、家庭への電力供給やアウトドアでの電源としても使用可能です。
ソフトウェア面では、ホンダが独自開発した新OS「ASIMO OS」を世界で初めて搭載します。これは車載システムを統合的に制御し、ドライバーの行動や好みを学習して超パーソナライズされた車内体験を実現するものです。
スマートフォンのようにアプリを追加でき、OTAアップデートで機能拡張が可能とされています。CES 2025で発表されたこのOSは、アキュラをソフトウェア定義型車両(SDV)の時代へと導く基盤と位置づけられています。
デザインは、クーペライクなシルエットと大胆なファストバックルーフを特徴とし、ワイドでアスリートのようなスタンスを強調。21インチホイールとレッドキャリパーを備えたブレンボブレーキ、フラッシュドアハンドルや一体型ダックテールスポイラーなどが採用されました。
フロントはアキュラ独自のダイヤモンドペンタゴン・デザイン言語を進化させたもので、分割式の鋭いデイタイムランニングライトと低配置のLEDヘッドランプが強烈な個性を放ちます。
リアは2代目NSXに通じるフルワイドテールライトを備え、「ACURA」のロゴが新フォントで表記されました。
アキュラRSXプロトタイプは、モントレー・カーウィークの名門イベント「ザ・クエイル、ア・モータースポーツ・ギャザリング」での初披露に続き、「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にも登場予定です。
電動化とソフトウェア技術を融合させたこのモデルは、アキュラの未来を象徴するだけでなく、プレミアムEV市場に新たな競争軸を提示する存在になると期待されています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。











































































