日産「新型“クーペ”SUV」まもなく発売! ハンパない“解放感”&全長4.4m弱で「ちょうどイイサイズ」! 流麗ボディに生まれ変わった3代目「リーフ」どうなる?

電気自動車の草分け的存在として2010年に初代モデルが登場した日産「リーフ」がフルモデルチェンジしました。3代目となる新型は、これまでのリーフの概念を大きく覆した意欲的なモデルです。年内にも国内発売予定の新型について紹介します。

3代目は「日産の原点」に立ち返った意欲作に!

 2025年6月17日に、日産は3代目となる「リーフ」をグローバル向けに発表しました。国内では年内に発売の予定です。

 8年ぶりのフルモデルチェンジでは、これまでのモデルとは大きくイメージチェンジをしています。

 いったいどのような刷新を図ったのでしょうか。

精悍「クーペスタイル」もカッコいい! 3代目のニッサン新型「リーフ」はどんなクルマ!?
精悍「クーペスタイル」もカッコいい! 3代目のニッサン新型「リーフ」はどんなクルマ!?

 現在EVを所有するユーザーはもとより、今後内燃機関からの代替になる選択肢でリーフが選ばれるために、大幅な改良が施された新型リーフ。

 2025年秋よりアメリカで販売予定で、その後順次世界各地域へ展開されていくようです。

 エクステリアデザインは、これまでの小型ハッチバックスタイルから、クーペSUVスタイルへと大きく変化しました。

 シンプルでありながらも力強く、モダンな表現を通じて、日本独自の美意識をデジタル時代にマッチさせたデザインです。

 内外装には、「II三」パターン(ニッサンパターン)が刻印され、リーフ以降の日産の各モデルに採用されていきそうな新しいデザインをまといました。

 ボディサイズは全長4360mm×全幅1810mm×全高1550mmで、ホイールベースは2690mmです。先代よりも全長は120mm短くなりましたが、全幅は20mmワイドになり、全高は10mmアップです。どっしりとした印象を強め、ボディ全体に塊感があります。

「CMF-EV」プラットフォームの採用で、SUVらしいゆとりあるパッケージングになっているのが大きな特徴です。

 特に前席の足元空間は、フラットフロアと空調ユニットをボンネット下のモータールームへと配置したことにより、先代に比べて非常に大きくなっています。

 ラゲッジスペース容量も向上し、最大420リットルを確保しました。SUVモデルのリーフならではの装備では、パワーテールゲートやルーフレールが装着されたのも、嬉しいところです。

 また、日産として初めて「調光パノラミックガラスルーフ」を採用し、流麗なクーペスタイルと解放感を併せ持っているのもユニークなところ。

 パワートレインには、温度調整機能を備えたリチウムイオンバッテリーを2種類用意しました。

 52kWh(使用可能電力量52.9kWh)の「B5」と75kWh(使用可能電力量75.1kWh)の「B7」で、B5が最高出力130kW・最大トルク345Nm、B7が最高出力160kW・最大トルク355Nmを発揮します。

 先代よりも10%小型化された「3-in-1 EV」パワートレインは、高剛性モーターマウントの採用で、モーター振動を従来比75%低減し、静粛性とスムーズな走行性能を実現。航続可能距離は、75kWh仕様でEPA基準303マイル(600km以上)となっています。

 日産のEVシリーズでは、国内で軽EV「サクラ」が好調に販売台数を伸ばし、SUVの「アリア」も順調な販売数を維持しています。

 ここへ、今人気のコンパクトなSUVへと変身した新型リーフが中型モデルの枠として当てはまることにより、大中小のEVラインナップが堂々完成する予定です。

※ ※ ※

 日本らしい実直なEVモデルとして世界で活躍しそうな新型リーフ。クルマ自体には派手さが少ないものの、新時代のクロスオーバーEVはリーフが先駆者となり、世界へ広がっていくでしょう。

 SUVモデルのEVとして大成すれば、これまでHEV(ハイブリッド車)やガソリンモデルの小型SUVに乗っていたユーザー層が、ゴロっとリーフへ乗り換えそうな予感もします。

 良い意味で個性や自己主張がさほど強くない新型リーフだからこそ、EVモデルを気兼ねなく選べる選択肢になり、ガソリンモデルからの乗り換え需要にも応えられそうです。

 日産のEVモデル施策に、今後も注目していきましょう。

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Writer: 赤羽馬

金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。

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