新車211万円で「7人」乗れる! トヨタ「“新”最安3列シートミニバン」登場! 「両側スライド」「レーダークルーズ」まで付いて“十分”すぎる! 超・手頃な「シエンタX」が魅力的
トヨタの人気コンパクトミニバン「シエンタ」が一部改良を実施しました。手頃な価格も魅力のシエンタですが、最安モデルの中身はどのようなものなのでしょうか。
最安なのに十分でしょ 改良で「もっと充実装備」に
トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は2025年8月5日、一部改良が実施されました。
装備の充実化などを図っています。
5ナンバーのちょうどよいサイズに手頃な価格も支持されるシエンタですが、最安モデルはどのようなモデルなのでしょうか。

シエンタは初代モデルが2003年に登場。5ナンバーの扱いやすいサイズに、親しみやすいデザインと両側スライドドア、使い勝手のよい3列シートを備えています。
以後、ミドルサイズを必要としないファミリー層などに大ヒットし、ミニバンとしてもクラストップの販売台数を維持しています。
現行型は3代目で2022年8月に発売。歴代の愛らしいスタイルや使い勝手を維持しつつ、最新のTNGAプラットフォームやパワートレインの一新を図ったことで、走行性能や燃費を向上。また先進運転支援「トヨタセーフティセンス」も機能を高めています。
ラインナップは1.5リッターガソリンエンジンモデルと、同エンジン+モーターのハイブリッドを用意しています。
今回の一部改良では、電動パーキングブレーキとブレーキホールドを全車に標準装備化。ブレーキホールドは一度オンにすれば、その設定が維持されるようになり、使い勝手も上がっています。
さらにトヨタセーフティセンスの運転先読みアシスト プロアクティブドライビングアシストの機能向上や、ドライバー異常時対応システムの搭載などが図られました。
ラインナップは大きな変更はなく、ベーシックな「X」、中級の「G」、最上級の「Z」の3タイプ。
このうち、最安モデルは「X」グレードの2WDガソリンモデルで、価格(消費税込)は211万7500円(5人乗りは207万7900円)。
日本国内で販売されている新車の3列シートミニバンとしては最安で、実に魅力的な存在です。
ただしXグレードはエントリーモデルということもあり、中級のGや最上級のZと比べると、やや質素な部分もあります。
まずエクステリアでは、ボディカラーの選択肢が限られています。通常モデルが9色なのに対して、ブラック、ホワイトパール、ベージュ、アーバンカーキの4色のみ。上級モデルに設定のオシャレな2トーンカラーは選べません。
これ以外は、基本的にはGグレードと共通で、Zに装備されるライン発光付きテールランプやバイビームの高性能ヘッドライトは省略。足元もシンプルな15インチホイールキャップを備えます。
インテリアでは、ドアのファブリック巻きやステアリングの革張りなどが省かれてややプラスチッキーになります。カラーもシックなフロマージュが非設定に。
そして機能装備では、それ以上に「シンプル・イズ・ベスト」なものとなります。
日常での使い勝手に関わってくるところでは、パワースライドドアが助手席のみになり、運転席は手動。さらにディスプレイオーディオは非装着で、音楽を楽しめません。
ただし、乗り降りの多い助手席だけあれば十分という人もおり、オーディオも乗り換えるクルマから移植したり、中古品を調達すればいいはずです。
このほか、後席用のUSB-Cポートが省略されるなどの細かな違いもあります。
しかし、これ以外の装備は十分です。
先出の通り、トヨタセーフティセンスは標準装備され、今回の一部改良でレーダークルーズコントロールやブレーキホールドも追加されました。
当然VSCやABS、オートライトも備わっているほか、サイド・カーテンエアバッグやチャイルドシート固定アンカー、坂道でもずり落ちないヒルスタートアシストも標準装備で、安全性能は問題ありません。
内外装には差別化が見られるものの、そういった表面的なところだけが違うのみで、最安モデルであっても、クルマとしての基本性能に大きな違いはありません。
どうしても3列シートミニバンの新車が必要だが、極力出費は押さえたい、多少の内外装のチープさは気にならない、というのであれば、シエンタXは非常に有効な選択肢になりそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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