まもなく新型登場!? トヨタ「ハリアー」“モデル末期”でもなぜ人気? 黒すぎ「ナイトシェード」がめっちゃイイ! 「都市型SUVの王者」どんなモデル?
2025年6月に一部改良が実施された大人気SUVのトヨタ「ハリアー」ですが、最廉価だった「S」グレードが廃止され、新たなモデルが設定されました。モデル末期と言われながらも、ハリアーの衰えぬ魅力とはどこにあるのでしょうか。
トヨタ「ハリアー」“モデル末期”でもなぜ人気?
多くの人が憧れるスタイリッシュなSUVとして、揺るぎない知名度と人気を誇るのがトヨタ「ハリアー」です。
プラットフォームを共有していた「RAV4」の新型が間もなく登場することもあり、モデルチェンジの噂も聞こえていますが、依然として好調なセールスをキープしています。
一体どのような魅力があるのでしょうか。

都市型高級SUVの代表格となったハリアーは、SUVブーム前の1997年に初代がデビューしました。
2000年代以前は、トヨタ「ランドクルーザープラド」や三菱「パジェロ」など本格的なクロカンが主軸だった4WDセグメントに、乗用車のプラットフォームを採用し、高級セダンに匹敵するプレミアムSUVが登場しはじめた時代でした。
そのなかでも、2000年前後に人気ジャンルだった「VIPカー」的な装備を盛り込んだ高級SUVとして誕生したのがハリアーです。
当時の「カムリ」のプラットフォームをベースとし、3リッターまたは2.2リッター(のちに2.4リッターに換装)エンジンを搭載。FFと4WDが用意されるなど、すでに市街地走行をメインとしたSUVとして設計されていました。
2003年にはキープコンセプトの2代目へ発展。2005年にハイブリッドモデルが追加され更なる人気を獲得しましたが、実は2代目でハリアーは廃止される予定だったとされています。
しかし販売現場からの要望を受け、2013年に3代目がデビュー。ハイブリッドをグレード化したほか、パワートレインは2リッターと2.5リッターを搭載し、ヘッドライトも薄型となり都会的なイメージをさらに強化しました。
そして2020年に、より質感やデザインを意識したクーペフォルムを採用した現行モデル(4代目)へと進化しています。
「都市型SUVの王者」ともいえるハリアーですが、最新モデルでは2025年6月に一部改良を実施し、主に「トヨタセーフティセンス」にも関わる安全装備の進化が中心で、各機能の強化を図るなど、安全性をレベルアップさせました。
併せてステアリングヒーターやシートヒーター(運転席・助手席)を標準装備にしたり、「おくだけ充電」を一部グレードに標準装備にするなど、快適性も向上させています。
また、ガソリンエンジンと2WDの組み合わせで安さを実現していた「Sグレード」を廃止した代わりに、さまざまなパーツをブラックアウト化した特別仕様車「ナイトシェード」を設定するなど、さらに魅力を増しています。
ちなみに今回廃止されたSグレードは、ハリアーとしてはお求めやすい312万8000円から(消費税込、以下同)という価格で、外観上ではホイールが17インチだったり、インテリアもファブリックシートだったりエアコンがダイヤル式になるなど、装備のグレードダウンはあるものの、トヨタセーフティセンスも標準搭載され、十分充実した装備を備えていました。
「価格以上の満足度が得られるグレードだっただけに、今回、カタログ落ちしてしまったのが非常に残念」といったネット上で嘆く声も多数見受けられました。
そして、ハイブリッド車に新たに設定された特別仕様車のナイトシェードは、かなりセンスのいい仕上がりだと話題になっています。
エンブレムやヘッドライトカバー、フロントのアッパー&ロアグリル、リアバンパー下部、そして19インチホイールまでブラックにするなど、流行りの「ブラックアウト・カスタム」を採用しています。
ボディカラーはブラック2色に加え、ホワイトカラー(プラチナホワイトパールマイカ)も用意されますが、特に白いボディにブラックアウトされたパーツの組み合わせはよく似合っており、非常に魅力的な特別仕様車となっています。
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ハリアーは、ラグジュアリーかつスポーティでもあり、どんなシーンにもマッチするところが魅力となっています。
さらに、プラグインも含めてハイブリッドによる環境性能の良さも現代のSUVに求められる要素と言え、弱点が見つからない最熟成モデルと呼べそうです。
一部改良を実施したハリアーの価格は、371万300円から626万100円、ナイトシェードは487万800円から541万900円です。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。










































