「たった30万円」でスズキ「ジムニー」が買える!? 新車は手が出ないけど「中古」なら“激安”で買える! 「超安いジムニー」は買っても大丈夫? 狙い目モデルはどれなのか

スズキの大人気軽SUV「ジムニー」。新車は手が出ないけども、中古車なら“激安”で購入できます。一体どのようなクルマが流通しているのでしょうか。

人気車ジムニーは中古も高い…

 軽自動車でありながら、大型の本格的なクロスカントリーモデルに勝るとも劣らない高い走破性で高い人気を誇っているスズキ「ジムニー」。

 現在は2018年に登場した4代目モデルが現行型となっていますが、丸目のレトロなデザインやアウトドアブームなどから大人気となり、登場直後から長納期が続き、中古車の価格も高値安定です。

 登場から7年を迎え、長納期が徐々に解消しつつある現在でも、現行型の中古車は、どんなに安いものでも100万円を下回るものは全くない状況となっています。

スズキ「ジムニー」 古い中古なら激安?(画像は2025年1月登場のジムニーノマド)
スズキ「ジムニー」 古い中古なら激安?(画像は2025年1月登場のジムニーノマド)

 しかしその一方で、旧型となる3代目などの中には、わずか総額30万円以下で乗り出せる激安車も存在しており、価格差はかなり大きなものとなっています。

 では、この格安で買えるジムニーとはどんなものが中心となっているのでしょうか。

 現在、激安で購入できる中古のジムニーは先代型の3代目モデルが中心。

 それより古い2代目などは、すでにクラシックカーの領域に入り込んでいる年式ということもあり、逆に高値となりつつあるようです。

 先代型というとまだまだ新しい印象を受けますが、実は3代目モデルは1998年10月に軽自動車の規格が現行のものとなったタイミングで登場しており、初期のものはすでに30年近くが経過しているのです。

 そのため、初期型に近いものはたとえ走行距離が少ない車両でも、各部の経年劣化が進んでいる可能性があります。

 安く買ったとしても、乗り出してから大小の消耗部品で、交換の必要が出てくる可能性も考慮する必要があるといえるでしょう。

 また、悪路走破性を重視し、もともとミッションのギア比が低めに設定されているジムニーだけに、通常の軽自動車よりもエンジン回転数が高くなりがちです。

 高回転域を多用されている可能性が高く、こまめなオイル交換などがされていないとエンジンやタービンが疲弊してしまい、マフラーから白煙が出ているような個体も存在しており、注意が必要です。

 そしてジムニーは、やはりその高い走破性から悪路走行を楽しむ人や雪国に住む人に愛されていますが、それだけに下回りへのダメージも注意したいところ。

 特に激しい悪路走行で下回りをヒットしていたり、雪国での融雪剤(塩化カルシウム)の影響を受け、穴が開いていたりすると、修復にかなりの費用が掛かる可能性も高くなってしまいます。

 そういった点を鑑みると、値段だけを重視して初期型に近いものを狙うよりは、マイナーチェンジが実施された2004年10月以降の、やや新し目のモデルを狙うのが、価格と車両の状態のバランスがよいといえるのではないでしょうか。

 2025年9月初旬現在、大手中古車検索サイトで2004年のマイナーチェンジ以降のモデルに絞って調べてみると、20万円台から80万円台を中心に、数多くの在庫を見ることができます。

 なおマイナーチェンジ後のモデルの見分け方としては、後期型は4WDのトランスファー切り替えに用いるものが、フロアに備わるレバータイプからインパネに備わるスイッチタイプに変わっているので、そこで判断するのが一番簡単かつ確実となります。

 このように安い中古車も多いジムニーではありますが、あまりに安いものを購入すると乗り出してから非常にお金がかかるケースも少なくありません。

 幸いにもジムニーは旧型となっても人気の衰えないモデルとなっていますので、ある程度予算を組んで状態の良いものを狙えば、手放すときもある程度のお金が手元に残るハズ。

 トータルで考えると、激安を買うよりもしっかりとした個体を買うのが、一番コスパに優れる選択となるのではないでしょうか。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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