新車151万円! スズキ「“新”軽セダン」に大注目! 超かわいい「丸目レトロ×箱型ボディ」で“指名買い”も!? パワフル&低燃費な“マイハイ”化果たした「新ラパン」どんな人が買ってる?
スズキ「アルト ラパン」が一部仕様変更されました。女性ユーザーをターゲットに開発された同車ですが、果たしてどのような人が購入しているのでしょうか。
かわいい「アルト ラパン」 どんな人が買ってる?
スズキは2025年7月24日、軽コンパクト「アルト ラパン」の一部仕様変更モデルを発表し、8月25日に発売しました。
現行型は2015年6月にデビュー以来、丸10年を迎えたアルト ラパン。10年前のモデルとは思えないほどモダンなデザインは古さを感じさせません。
このモデルを選ぶユーザー層についてディーラーに問い合わせてみました。

アルト ラパンは2002年に登場。エントリー軽「アルト」をベースに、キュートな箱型のボディやレトロな丸目のデザインを採用し、若い女性の人気を獲得。
3代目となる現行型は、女性がクルマに求めるものの調査・分析を行い、企画から開発、デザイン、機能・装備、アクセサリーの設定にいたるまで、女性視点をふんだんに盛り込みました。
さらに「ぬくもりを感じるこだわりのデザイン」を重視し、従来の箱型の外観に丸みを加えた「まる しかくい」フォルムを実現。
内装もソファやテーブルといったモチーフを取り入れ、自分の部屋のようにくつろげる空間を演出しています。
デビュー以来、細かな改良が加えられており、2022年6月に実施された一部改良時にはどこか懐かしさを感じるデザインが印象的な「アルト ラパン LC」が追加されています。
今回の一部改良では、パワーユニットを変更。660ccの新エンジン「R06D型」に加え、マイルドハイブリッドを新たに採用し、軽快な走りと高い燃費性能の両立を実現。燃費はWLTCモードで27.3km/L(2WDモデル)をマークします。
同時にフロントグリルとフロントバンパーのデザインが変更され、従来型と見比べるとあきらかに顔つきが異なります。
先進機能もアップデートされ、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」や「車線逸脱抑制機能」に加え、信号切り替わりにも対応した「発進お知らせ機能」などを標準装備。
また、コネクティッドサービス「スズキコネクト」にも対応したほか、急速充電に対応したUSB電源ソケット(2個)をスズキ国内モデルで初採用し、利便性を大幅に高めました。
ボディカラーは新色の「ルーセントベージュパールメタリック」「フォギーブルーパールメタリック」が追加され、ツートーンカラーを含めるとアルト ラパンは計11パターン、アルト ラパン LCは計12パターンという豊富さです。
仕様変更を行った新アルト ラパンの価格(消費税込)は151万4700円から181万8300円、アルト ラパン LCが164万4500円から186万8900円です。
マイルドハイブリッド化と装備の拡充などを図ったアルト ラパンシリーズ。ユーザーの反応はどのようなものでしょうか。8月下旬のとある日、関東エリアにあるスズキディーラーに問い合わせてみました。
「アルト ラパンとアルト ラパンLCは、どちらかというと女性オーナーに好まれる作りのモデルだけに、『ハイブリッドになったから買います』といったお客様は少数派かもしれません(笑)。
どちらかというと、たまたまご来店されたタイミングでエンジンがマイルドハイブリッドになったということで、『良く分からないけれど、ハイブリッドになったのなら燃費もいいんですよね』といったノリの方がほとんどです。
あとは、アルト ラパンがデビューした直後にご納車になったお客様が買い替える決定打になったケースも何件かありました。
初期のアルト ラパンから現行モデルに乗り換えて『乗りやすくなった』とお感じいただけると、こちらとしても嬉しいです。
主に通勤や通学でお使いになる20代〜60代の女性が主ですが、ときどき男性オーナーさんが『見た目が好み』と指名買いされることもあります」
また、他のスズキディーラーさんではこんなコメントも。
「郊外の地方都市ということもあり、1人1台クルマが必要な場所ではあるんです。
そのため、大学へ進学をお考えだったり、社会人になるお子さんがいらっしゃる親御さんがご来店されるケースが意外と多いですね。
小さなお子様がいらっしゃるお母さんはスライドドアを装備したクルマをお選びになる傾向があるので、比較的年齢層がお若い女性のお客様にご愛用いただくケースが多い気がします。
『見た目ではアルト ラパンが好みなんだけど、子どもを乗せるにはスライドドアは必須だから…』と、ご自身の好みよりご家族のことを優先される傾向があります」
軽自動車はふだんの生活に密着したクルマであることが多く、子育てや介護など、家庭の事情で自分の好みよりも相手のことを考えたクルマ選びが求められることがあります。
そうした利便性を求め、スライドドア付きの「ハイトワゴン」が人気となっています。
しかし、アルト ラパンはデザインを追求。ほかにはないアプローチの「可愛さ」が一番のウリになっています。
クルマ選びの自由度が高く、見た目で選びたい人にとっては、アルト ラパンシリーズはまさしくぴったりな1台といえます。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。















































































