272万円! 日産の最新「“8人乗り”ミニバン」がスゴイ! 全長4.7m以下の“ちょうどいいボディ”に「画期的バックドア」&“両側スライドドア”装備! “グレージュ内装”もイイ「セレナX」最安モデルって?

次世代技術を積極的に取り入れてきた日産「セレナ」。e-POWERや多彩な運転支援システムを備える同車のなかで、エントリー価格のグレードは具体的にどんな装備を持っているのでしょうか。

300万円以下で買えるエントリーモデルの仕様とは?

 ファミリー向けミニバンの代表格として長年支持を集めている日産「セレナ」。

 現行型は2022年に発表された6代目モデルで、先進運転支援技術や新世代のe-POWERを搭載したことから注目を浴びました。

 最新の新車販売台数ランキングでも健闘しており、2025年7月の累計販売台数は6401台を記録し、国内乗用車(軽自動車を除く)の通称名別順位で12位にランクインしています。

 こうした実績が示すように、セレナは依然として人気の高いミニバンであることがわかります。

 そんなセレナのなかでも、最もオトクなエントリーモデルとは、一体どのようなものなのでしょうか。

8人も乗れる日産「最新ミニバン」の最安モデルとは?
8人も乗れる日産「最新ミニバン」の最安モデルとは?

 セレナの歴史を振り返ると、初代は1991年に登場しました。日産が技術革新を掲げた「901運動」の成果として誕生したモデルで、一部のグレードには4輪操舵システム「スーパーHICAS」やマルチリンク式サスペンションが搭載され、走行性能にも力を入れていました。

 当時からファミリーカーの枠を超えたこだわりが込められていたといえるでしょう。

 また、この初代で導入された特別仕様車「ハイウェイスター」は、専用の内外装を備えたスポーティなグレードとして人気を集め、現行モデルでも続く定番グレードに成長しています。

 2016年に登場した5代目では、シリーズハイブリッド方式の「e-POWER」や高速道路での運転を支援する「プロパイロット」が導入され、一気に近未来的なミニバンへと進化しました。

 そして現行型となる6代目ではe-POWERが第2世代へと進化。静粛性や加速性能の向上に加え、環境性能も高められています。

 そんな数あるグレードのなかで、最も価格を抑えたモデルが「X 2WD」です。

 ボディサイズは全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mmで、ホイールベースは2870mm。

 5ナンバー枠に収まる扱いやすい寸法で、都市部での運転や駐車にも配慮されています。

 上級グレードの「ハイウェイスター」や「ルキシオン」が3ナンバーサイズとなるのに対し、Xはベーシックかつコンパクトさを重視した仕様といえます。

 外観はエアロパーツをまとった上級モデルに比べ、落ち着いた雰囲気で親しみやすいデザインに仕上げられています。

 ボディカラーはモノトーン7色が用意され、内装ではブラックのほかに、上級グレードでは選べない明るい印象のグレージュを選択可能です。

 室内は3列シートの8人乗り仕様のみで、7人乗りは用意されていません。

 装備面では、両側スライドドアが標準では手動となり、必要に応じて助手席側にハンズフリーオートスライドドアをオプションで追加できます。

 収納機能については簡素化されており、2列目の折りたたみ式パーソナルテーブルや前席シートバックポケットは省略。

 さらに3列目のカップホルダーも削られており、上級グレードとの差別化が図られています。

 ただし、セレナならではの「デュアルバックドア」は標準装備。

 狭いスペースでも後部の荷物を取り出しやすい点は、日常で大きな利便性を発揮します。

 快適装備としては、プッシュ式エンジンスターター、電動パーキングブレーキ(オートホールド機能付き)、フロント独立温度調整機能付きオートエアコンに加え、リヤクーラーも備わっており、ベーシックグレードながら充実した内容となっています。

 安全面では全車に「プロパイロット」が標準装備されているのも強みです。高速道路での運転支援や衝突被害軽減ブレーキなど、安心感を高める機能が揃います。

 ただし、より高度な運転支援を実現する「プロパイロット 2.0」はXグレードには設定されません。

 パワートレインは2リッターガソリンエンジンにエクストロニックCVTを組み合わせ、駆動方式は2WD(FF)のみ。

 e-POWER搭載車と比べると先進感は控えめですが、価格を抑えながらも十分な実用性を備えています。

 気になる価格(消費税込み)は271万9200円で、ひとクラス下のコンパクトミニバン並みの廉価な設定です。

 両側電動スライドドアを必須としないユーザーにとっては、必要十分な装備を備えたお買い得な一台といえるでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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