スズキ「アルト」vs ダイハツ「ミライース」2大ライバル車どう違う!? 約100万円級「ベーシック軽」を徹底比較してみた!

低価格かつ低燃費を実現しているベーシックな軽乗用車の2大ライバル車、スズキ「アルト」とダイハツ「ミライース」。2モデルの違いや特徴について、徹底比較します。

「ベーシック軽」の代表格! 「アルト」と「ミライース」のデザイン・ボディサイズ・燃費などを徹底比較!

 最近の軽自動車は、安全性能や燃費性能などの向上が著しいです。一方で、グレードによっては200万円を超える車種が珍しくありません。

 そんななかで、低価格かつ低燃費を実現しているのが、スズキ「アルト」とダイハツ「ミライース」です。

 アルトは約114万円から、ミライースは約99万円から購入でき(ともに消費税込み)、どちらも燃費性能が優れています。

 本記事では、アルトとミライースのデザイン・ボディサイズ・主要装備・安全装備・パワートレイン・燃費性能・グレード(価格)を比較していきますので、どちらを購入するか迷った際の参考にしてみてください。

「ベーシック軽」の代表格! スズキ「アルト」(左)とダイハツ「ミライース」(右)どう違う!?
「ベーシック軽」の代表格! スズキ「アルト」(左)とダイハツ「ミライース」(右)どう違う!?

●スズキ「アルト」の歴史

 アルトは、1979年5月に47万円という低価格で発売された、商用車規格の車種としてスタートしました。

 自動車業界初の全国統一車両本体価格であることも注目され、発売当初から経済性に優れた低価格な軽自動車として人気を集めています。

 1970年以降、軽自動車の販売台数は下降傾向でしたが、アルトの発売をきっかけにV字回復し、第2の軽自動車ブームを先導しました。

 なお、1989年の消費税導入と物品税廃止の影響で価格優位性が薄くなったため、1990年1月からは軽乗用車規格となっています。

 現在発売されているのは9代目。全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が公表している「2025年7月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報」では新車販売台数5031台を記録し、全ての軽乗用車のなかで9位となっています。

2025年7月22日に外観デザイン変更などを伴うマイナーチェンジを実施したスズキ「アルト」
2025年7月22日に外観デザイン変更などを伴うマイナーチェンジを実施したスズキ「アルト」

●ダイハツ「ミライース」の歴史

 ミライースは、「第3のエコカー」をコンセプトに開発され、2011年9月に発売されました。

 ダイハツ独自の「e:Sテクノロジー(EnergySaving Technology)」を採用しているのが特徴で、低価格かつ優れた燃費性能で人気を集めています。

 発売当初は80万円を切る低価格を実現しており、軽自動車の新車価格が100万円を超えるのが一般的となった現在も、99万円台から購入可能です。

 現行モデルである2代目も人気で、全軽自協が公表している2025年7月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報では、新車販売台数4479台を販売し、全ての軽乗用車のなかで10位となっています。

 なお、2012年からはOEM供給も行っており、ミライースをベースにしたトヨタ「ピクシス エポック」とスバル「プレオ プラス」も発売されています。

ダイハツ「ミライース」は2024年10月1日に一部改良を実施し、安全機能の向上などを図っています。
ダイハツ「ミライース」は2024年10月1日に一部改良を実施し、安全機能の向上などを図っています。

●デザイン

 現行のアルトは、丸みがあるフォルムが特徴。親しみやすいレトロ感があり、老若男女問わず人気です。

 丸目のヘッドランプはLEDとハロゲンがあり、グレードによって異なります。

 シート表にはネイビーのデニム調素材を採用しており、背面にブラウンを組み合わせることで、スタイリッシュさを演出しています。インテリアパネルもネイビーを基調としているため統一感があり、幅広い世代にマッチするデザインとなっています。

 一方、現行のミライースは、飽きのこない非常にシンプルなデザイン。ワイドなフロントバンパーにより、初代よりも力強さがあるのが特徴です。

 シートは、ブラックとオフホワイトを組み合わせたシート素材となっており、引き締まった印象。

 インテリアパネルは基本的にブラックですが、上位グレードの場合はブラックとオフホワイトの2色づかいのため、上質でおしゃれな雰囲気になります。

●ボディサイズ

 アルトとミライースはどちらもコンパクトで、小回りが利くボディサイズです。

 それぞれのボディサイズは以下の通りです。

【アルト】

・全長:3395mm×全幅:1475mm×全高:1525mm

・ホイールベース:2460mm

・室内長:1960mm~2015mm×室内幅:1280mm×室内高:1260mm

【ミライース】

・全長:3395mm×全幅:1475mm×全高:1500mm~1510mm

・ホイールベース:2455mm

・室内長:1935mm~2025mm×室内幅:1345mm×室内高:1240mm

スズキ「アルト HYBRID X」のインテリア
スズキ「アルト HYBRID X」のインテリア

●主要装備・安全装備

 アルトとミライースの装備はシンプルですが、必要最低限の安全装備はしっかりと備わっています。

 グレードによって異なる部分があるため、ここでは全車標準装備される主要な装備と安全装備を紹介します。

【アルト】

<安全装備>

・デュアルセンサーブレーキサポートII

・誤発進抑制機能

・後方誤発進抑制機能

・低速時ブレーキサポート(前進・後退)

・パーキングセンサー(フロント・リア)

・車線逸脱警報・逸脱抑制機能

・ハイビームアシスト など

<快適装備>

・電波式キーレスエントリー[アンサーバック付]

・パワードアロック[バックドア連動]

・サンバイザー(運転席、助手席) など

<エクステリア・インテリア>

・ルーフアンテナ

・155/65R14 ラジアルタイヤ

・残照式3ポジションルームランプ(フロント)

・フロントシートヘッドレスト(一体型)

・一体可倒式リアシート など

ダイハツ「ミライース G “SA III」のインテリア
ダイハツ「ミライース G “SA III」のインテリア

【ミライース】

<安全装備>

・衝突回避支援システム“スマートアシストIII

・コーナーセンサー(フロント2個/リア4個)

・衝突安全ボディ「TAF」

・デュアルSRSエアバッグ

・ABS(EBD機能付)など

<快適装備>

・フューエルリッドオープナー

・電動式パワーステアリング

・スイッチ式バックドアオープナー

・クリーンエアフィルター など

<エクステリア・インテリア>

・カラードバンパー(フロント/リア)

・リアスポイラー

・ハイマウントLEDストップランプ

・ヘッドランプ自動消灯システム

・ラゲージアンダーボックス など

●パワートレイン・燃費性能

 アルトは、ガソリンモデルには「エネチャージ」を搭載しており、ハイブリッドモデルには「マイルドハイブリッド」を採用しています。

 エネチャージは、減速時に発生するエネルギーをバッテリーにため込むことで、発電の際のガソリン消費を抑えられるのが特徴。エンジンの負担軽減の役割も果たします。

 マイルドハイブリッドは、ISG(モーター機能付発電機)を搭載しており、減速時のエネルギーを利用して発電します。発進時や加速時にモーターでエンジンをアシストする、燃費向上に適したシステムです。

 ミライースは、ダイハツ独自の「イーステクノロジー」や低燃費技術「i-EGRシステム」を採用。また、「CVTサーモコントローラー」など、熱を活用することで低燃費を実現しています。

 それぞれの燃費は以下の通りです。

【アルト】

・A:25.8km/L(2WD)、23.8km/L(4WD)

・L:25.8km/L(2WD)、23.8km/L(4WD)

・HYBRID S:28.2km/L(2WD)、26.2km/L(4WD)

・HYBRID X:28.2km/L(2WD)、26.2km/L(4WD)

※WLTCモードの燃費消費率

【ミライース】

・B “SA III”:25.0km/L(2WD)、23.2km/L(4WD)

・L “SA III”:25.0km/L(2WD)、23.2km/L(4WD)

・X “SA III”:25.0km/L(2WD)、23.2km/L(4WD)

・G “SA III”:25.0km/L(2WD)、23.2km/L(4WD)

※WLTCモードの燃費消費率

●グレード(価格)

 アルトとミライースのグレード・価格は以下の通りです。

 アルトはガソリンモデルとハイブリッドモデルを展開しており、ミライースはガソリンモデルのみとなっていますが、どちらも低燃費・低価格の車種です。

【アルト】

・A:114万2900円~

・L:119万7900円~

・HYBRID S:135万800円~

・HYBRID X:151万9100円~

※価格は消費税込み

【ミライース】

・B “SA III”:99万2200円~

・L “SA III”:102万5200円~

・X “SA III”:117万9200円~

・G “SA III”:132万円~

※価格は消費税込み

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Writer: マツ

2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。

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