恐怖!? 山道でワゴン車が「壁に激突」単独事故が発生! フロント「大破」で車体が“横向き”に? 一体何があった? 「意外と滑りますよ!」県警が“注意喚起”投稿 大分
大分県警は公式SNSで、「スリップ事故に注意」というタイトルで交通事故の写真を用いた注意喚起を行いました。一体どのような事故だったのでしょうか。
黒いワゴンがスリップして「激突」
大分県警は2025年8月21日、公式SNSを更新。
「スリップ事故に注意」というタイトルとともに、1件の交通事故の様子を写した写真を投稿しました。
一体どのような事故だったのでしょうか。

投稿された画像は片側1車線の一般道路です。山間地域の道路で、見通しがきかない急峻なカーブです。
路肩は落ち葉が多数散乱しています。左は苔むした斜面が、遠くには森林が見えます。路面はしっとりと濡れており、雨が降っていたことがわかります。
投稿には「#臼杵津久見警察署」と、管轄の警察署と思われるハッシュタグが付されていることから、大分市の隣で豊後水道に面した臼杵市と津久見市の、いずれかの道路とみられます。
ここで事故を起こしたのは黒いトールワゴンでした。道路に対して斜めに停まった状態であり、自損事故だったようです。
自損事故とはいえ、フロントバンパーは大破し原型を留めておらず、インナーフェンダーが露出。バンパーの奥にあるラジエーターなどのパーツも大きくズレていることがわかります。その衝撃は大きかったようです。
2枚目の写真には白いステーションワゴンの対向車が写っていますが、事故の対応を手伝ってくれていたのでしょうか。このステーションワゴンは事故に巻き込まれませんでした。
事故の原因は「スリップ」でした。路面が濡れていたことで、タイヤが路面をつかむ力(グリップ力)を超えてしまい、横滑りして激突したようです。もしかすると、落ち葉や斜面から流出した泥などを踏んで横滑りが増大した可能性もあります。
写真をよく見ると、左側の斜面の苔が削れており、激しく擦った跡があることから、左カーブにさしかかる手前でワゴンは急に左を向いたような体勢になり、斜面と激突したとみられます。
もし右を向いていたら、あるいは反対車線にはみ出すように真横を向いていたら、対向車と正面衝突し、自損事故では済まなかったかもしれません。
県警は投稿で次のように注意喚起しています。
「雨の日の道路は意外と滑ります。特に雨の降り始めは、路面のホコリや泥が浮き上がり、滑りやすくなります。雨が降った時は、普段以上に慎重な運転、優しいブレーキを心掛けましょう
特に、山道のカーブは要注意です!!」
※ ※ ※
今回の事故は、滑りやすい路面であったことや、投稿から「雨の降り始め」だったことも原因とわかっていますが、もしかすると速度超過や急ハンドル、タイヤの状態が劣悪だった可能性もあります。
特にタイヤについては、溝が少ないと水はけが悪くなり、濡れた路面で非常に滑りやすくなるほか、年数が経過してゴムが硬くなってくると弾性がなくなり、グリップ力が低下します。
雨の運転ではスピードをおさえて車間を開け、いつも以上に注意して運転するとともに、クルマの日常点検もしっかり行うことが大切です。
































