新車888万円から! VWの新型「“旧車風”ミニバン」に注目! “丸みボディ”×レトロデザインが斬新すぎる! 往年の「ワーゲンバス」が復活!? 「IDバズ」どんなモデル?

フォルクスワーゲンは、“ワーゲンバス”の愛称で知られる「タイプ2」をモチーフにした新型ミニバン「ID.BUZZ(IDバズ)」を国内導入しました。どのようなモデルなのでしょうか。

目を引く個性的フォルムが話題の新型「IDバズ」

 フォルクスワーゲンの代表的モデルのひとつが「タイプ2」というバンです。

「ワーゲンバス」という愛称でもおなじみの一台で、フロントの大きなフォルクスワーゲンマークと、ずんぐりとした丸いボディが特徴。アメリカ映画などでよく目にする一台です。

 このタイプ2の後継ともいえるミニバン「ID.バズ(以下、IDバズ)」が日本に上陸し、話題になっています。

フォルクスワーゲンの個性派ミニバン「ID. Buzz」
フォルクスワーゲンの個性派ミニバン「ID. Buzz」

 IDバズはフォルクスワーゲンのEVミニバンです。欧州市場では2022年に予約販売が開始され、日本では2025年6月20日から受注がスタートしました。

 もともとフォルクスワーゲンにはタイプ2という、1950年から現在まで長く愛されるトランスポーターがあり、その中でも人気なのが「T1」と呼ばれる初代モデル。アメリカでは「ヒッピー文化の象徴」とされており、日本でも人気の高い一台です。

 IDバズは、伝統の一台であるタイプ2のデザインをモチーフにしており、さらに、タイプ2と同じくフォルクスワーゲンを象徴するモデルとなるよう生み出されました。

 ラインナップは6人乗りの「Pro」と7人乗りの「Pro Long Wheelbase」の2種類。前者は全長4715mm×全幅1985mm×全高1925mm、後者は全長4965mm×全幅1985mm×全高1925mmと、Pro Long Wheelbaseの方が全長が長く、ホイールベースも250mm延長されています。

 エクステリアデザインは、丸みを帯びたボディラインやフロント中央のエンブレムなど、タイプ2の要素を盛り込みつつ、全体的に近代的なスタイルへと進化。スタイリッシュだけどどこかレトロという巧みなデザインに仕上がっています。

 インテリアは快適性を重視し、シンプルにまとめられた落ち着いたデザインになっています。

 室内空間は広く使い勝手がよいのが特徴で、6人乗りのProは3列目でも快適な乗り心地になっており、Pro Long Wheelbaseは3列目シートを脱着式にすることで、多彩なシートアレンジを可能にしています。

 装備面では、運転席と助手席にリラクゼーション機能付きのパワーシートを用意(Pro Long Wheelbaseは標準装備、Proはオプション)。寒い時期には欠かせないステアリングヒーターも標準装備となっています。

 パワーユニットは最高出力286ps、最大トルク560Nmの電気モーターを搭載。バッテリー容量はProが84kWh、Pro Long Wheelbaseは91kWhで、最大航続距離は524km(Pro)、554km(Pro Long Wheelbase)です。

※ ※ ※

 往年のタイプ2を現代風に解釈したミニバンとして非常に魅力的なIDバズですが、価格(消費税込)は、6人乗りのProが888万9000円、7人乗りのPro Long Wheelbaseが997万9000円となっており、総額で1000万円を超える可能性も。

 なかなか手が出しづらい価格ですが、果たして市場でどのような評価を得ることになるのか注目です。

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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