長距離移動をする旅でも疲れ無し! ハーレー「ストリートグライド115周年エディション」
不快な風を取る除き、長い旅路へと誘うバイク
クラッチをミートさせ走り出すと、強い駆動力を感じつつ車体が悠然と加速し、トルクの太さを逃がしたくなり、早めにシフトアップせずにはいられません。トップ6速での100km/h巡航はわずか2200rpmほどでこなしてくれ、エンジンを引っ張り上げる必要がないのです。
大柄なフェアリングはウインドプロテクション性能にも優れ、頭部から上半身そして腰まわりに至るまで走行風を感じません。かつてのバッドウイングフェアリングは後方からの風の巻き込みがありましたが、最新型ではシールドの付け根にエアインテークを設け、あえて風を取り込んでライダー頭部まわりを整流し、ヘルメット周辺にまとわりつく不快な風を後方へ追いやります。
ハンドル左にはオートクルーズコントロールのセットボタンが備わり、最適な速度でオンにすれば快適な高速巡航が味わえます。余裕のクルージングとは、これを言うのでしょう。ウインドシールドをショートカットするなどストリートカスタムが施されているものの、グランドツアラーであることは変わらず、長い旅路へ誘われます。
限定カラーやシリアルナンバーも、オーナーとなれば嬉しいはず。誇り高き愛車となる限定エディションは、今しか購入できません。
【了】
Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。