マツダ斬新「小さな高級車」に注目! 全長4m“ちょうどイイボディ”に「豪華内装」を採用! “独特デザイン”&女性に嬉しい「画期的アイテム」も魅力! 上質なコンパクトカー「ベリーサ」とは?
マツダの「ベリーサ」は、コンパクトながらも、室内の丹念な造り込みによる高級感あふれるデザインが特徴のクルマです。2004年に誕生し2015年に生産終了となりましたが、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
独特なデザインや本革の豪華内装が魅力!
昨今のコンパクトカー人気に伴い、各メーカーから個性豊かなモデルが数多く登場しています。
そんななかマツダは、かつて小さなボディに、従来のコンパクトカーとは一線を画す高級感を兼ね備えたモデルが展開されていました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

そのモデルとは、2004年に発売された日本市場専用のコンパクトカー「ベリーサ」です。
同車は、マツダのコンパクトカーラインナップを強化する目的で、セミトール型のコンパクトカーとして開発されました。
その車名には「真の充足」という意味が込められ、「シック」「モダン」「ハイクオリティ」をキーワードにデザインされたこのクルマは、10年以上にわたりデザイン変更なしで販売が続けられました。
ボディには、同タイミングで販売されていた「デミオ」と同じマツダ・DYプラットフォームを採用。
そのため、ボディサイズは全長3975mm×全幅1695mm×全高1530mm、ホイールベース2490mmで、デミオとほぼ同等のサイズ感です。
2004年の発売から10年以上フルモデルチェンジせずに根強い人気を誇ったベリーサ。
ベース仕様はデミオと大きな違いはありませんが、エクステリアとインテリアには独自の個性が光り、独創的なデザインが特徴です。
エクステリアは、スタイリッシュでクールなフォルムに丸みを帯びた優しい印象を併せ持ちます。
フロントグリルは低めに配置され、両脇にフォグランプを備えたモダンなデザインを採用。
特に、ヘッドランプは横長ではなく縦に切れ長で大型化されており、独特の表情を演出します。
インテリアは、乗車した瞬間にクラスを超えたくつろぎを感じられる高品質な仕上がりです。
インストルメントパネル(以下、インパネ)は直線と円を基調とした端正でコントラストの効いたデザインを採用。
インパネ上部は継ぎ目をなくし、上質感を演出しています。
メーターデザインにはベリーサ専用のフォントが使用され、細部までこだわりが感じられます。
シートデザインもインパネと統一感を持たせ、直線と円弧を用いたシンプルかつモダンな形状で、洗練された室内空間を創出しています。
さらに、「上質なライフスタイルを演出する大人のコンパクトカー」というコンセプトを強調するため、レザーパッケージもオプションで用意されていました。
装備面では、「メークアップミラー」が特筆すべきポイントです。
グローブボックスの蓋裏に、女性の意見を反映した実用的な大型ミラーを装備。
無段階で角度調整が可能で、快適な化粧直しをサポートします。
パワートレインには、1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、最高出力113ps、最大トルク140Nmを発揮します。
そんなベリーサの新車販売価格(消費税込)は153万3000円から172万7250円(2004年6月ベリーサ発表当時)で、上質な仕様ながら現代の感覚でもリーズナブルと言える価格設定でした。
大手中古車検索サイトによると、車両の状態や販売店により異なりますが、約25万円から80万円程度です。
発売から一度もフルモデルチェンジせず、完成度の高さで今なお評価されるベリーサ。
中古車で手頃に手に入れ、上質なコンパクトカーの魅力を手頃に体感できる1台といえるでしょう。
Writer: 青木一真
埼玉県生まれ。宅配ドライバーを経験した後に、車中泊関連の記事執筆を開始。現在はフリーライターとして、車メディアに従事している。自動車は輸入車、スポーツカー、SUV、ミニバン、軽自動車の所有を経験。月間3000kmほどを走行している。



































