ホンダの「斬新“軽ワゴン”」が凄かった! “カクカク”デザインに「バンパーだけ色違いコーデ」採用!? 「めちゃ広ッ」ラゲッジも魅力だったインパクトありすぎ「ザッツ」を振り返る

かつてホンダがラインナップしていた軽トールワゴン「That’s(ザッツ)」は、実に個性的なクルマでした。

斬新すぎる「色違いコーデ」意外は実に洗練されていた

 現在のホンダの軽自動車といえば、圧倒的な人気を誇る「N-BOX」を筆頭とする「N」シリーズがラインナップされています。

 しかし、それ以前の軽のラインナップは非常に個性的なモデルも多く存在していました。

 2002年2月に「That’s(ザッツ)」の名前でリリースされた軽トールワゴンもそんな個性的な軽自動車のひとつです。

何このコーディネート! 斬新すぎた「ザッツ」
何このコーディネート! 斬新すぎた「ザッツ」

 ザッツは2001年10月に開催された「東京モーターショー」で「w・i・c(What is a car?)」という名前でコンセプトカーが発表されたのちに発売されたもので、「“What is a car?(クルマとは何か?)”→“That’s(アレだ!)”」という意味が込められていました。

 そんなザッツは、一風変わった名称とは裏腹に、シンプルであることの美しさを追求したパーソナルカー。

 余分な装飾を排したミニマリズム・デザインが特徴となっており、軽自動車枠を最大限生かしたスクエアな「キャビンMAXパッケージ」が与えられていました。

 ただ単に四角いだけでなく角に丸みを持たせ、シンプルでありながら都会的な「ラウンドスクエアデザイン」となっており、大きなガラスエリアは視界の確保にも一役買っていて運転のしやすさも美点のひとつです。

 一方のインテリアは、プライベートスペースをイメージしたもの。

 チェア感覚にこだわったタグ付きのシートや、デスクに置かれた風のセンターパネルやメーターなど、派手さはないものの洗練された雰囲気を持つ仕上がりとなっていました。

 とはいえ実用性もしっかり兼ね備えており、フロントシートをリクライニングさせればフルフラットにすることができ、リアシートは5:5の分割可倒式でフルフォールダウンが可能。リアシートを格納すればほぼフラットな広い荷室を実現しています。

 基本的なプラットフォームは当時の「ライフ」と共有しており、ターボモデルがラインナップされていたのも共通。ただし、ライフの一部グレードに用意されていた5速MTは存在せず、全車が3速ATとなっていました。

 そんなザッツの最大の特徴が、「ポップカラー・コンポーネント」と呼ばれるボディカラーのバリエーションです。

 通常のモノトーンの7色に加えて設定されたこのカラーは、「サテンシルバー・メタリック」をベースカラーに、前後バンパーやサイドステップなどを異なる色とした斬新なコーディネートのもの。

 その色も、「アイリスレッド・パール」、「アクアブリーズオパール・メタリック」、「ベリーパープル・メタリック」、「クリスタルターコイズ・メタリック」、「ストームシルバー・メタリック」、「マスカットシルバー・メタリック」、「スマッシュオレンジ・パール」と個性的なもので、インパクトはかなりのものがありました。

 残念ながら、あまりのインパクトの大きさに選ぶユーザーは少なかったのか、2004年秋の改良のタイミングでポップカラー・コンポーネントは終了し、スタンダードなカラーのみのラインナップとなってしまっています。

 ベースとなったライフは2003年9月に4代目にフルモデルチェンジを果たしますが、ザッツは2007年秋まで販売を継続。

 その後、2006年2月に登場していた「ゼスト」にそのポジションを譲って終売となり、1世代のみのモデルライフとなりましたが、そのシンプルなスタイルは今見ても古さを感じさせないものとなっています。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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