トヨタの人気ミニバン変わる? 「ノア」まもなく刷新か!? 売れ筋モデルの細かな特徴は? 改良内容はどうなる?
SNSなどではまもなく一部改良が行われるといわれているトヨタのミドルサイズミニバンの「ノア」ですが、現状はどのような仕様なのでしょうか。
トヨタのミドルサイズミニバンの「ノア」は、「ヴォクシー」とともに2022年1月に登場しました。
SNSなどではまもなく一部改良が行われるといいますが、現状はどのような仕様なのでしょうか。

現行ノアは、「TNGA(GA-C)」プラットフォームを使い、2.0Lガソリン車、第5世代第一弾となる1.8Lハイブリッド車を設定しています。
ボディサイズは、1730mmの全幅により全車3ナンバーサイズ化しているものの、5.5mの最小回転半径、細いフロントピラーなどによる視界の良さなどにより取り回しにも配慮されています。
両側スライドドアは、780mmの開口幅を確保し、低床化とステップと床面との間に段差がない設計に加え、後述する「ユニバーサルステップ」を助手席側にオプション設定。
シートは、2列目がキャプテンシートになる7人乗り、ベンチシートになる8人乗りを設定しています。
キャプテンシートは両側アームレスト付で、オットマンなどをパッケージングオプションで用意。
2列目は両タイプともにロングスライドが可能で、キャプテンシートは横スライドにも対応。
乗降時やウォークスルーする際など、シーンに応じてアレンジができます。
サードシートは左右跳ね上げ式で、スプリングのアシストにより片手でも容易に格納できます。
容量104Lの床下収納を用意しているのも現行型の美点です。
特徴的な装備は、任意の角度でバックドアを保持できる「フリーストップバックドア」の採用がトピックス。
電動開閉機構が備わらない仕様の使い勝手を高めています。
パワーバックドア仕様は、スイッチをリヤクォーターパネルに配置することで、開ける際に後ずさりせずに済むようになっています。
そのほか、助手席側にからくりを使った「ユニバーサルステップ」をメーカーオプション設定するなど、アイディア装備も多数用意されています。
先進安全装備では、車両や歩行者、自転車(昼間)などに対応する衝突被害軽減ブレーキが交差点右折時にも対応。
トヨタブランド初採用となる「プロアクティブドライビングアシスト」も見どころで、「飛び出してくるかもしれない」などリスクを先読みすることで、ステアリングやブレーキをサポートする機能も設定しています。
パワースライドドア装着車の「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」は、ドアオープン時に後方から近づく車両や自転車などの存在を知らせてくれるなど、ライバルにはない装備です。
さらに、「トヨタチームメイト」にも対応し、スマホ・アプリで遠隔操作が可能な「アドバンストパーク(リモート機能付)」なども搭載しています。
なお日産「セレナ」は、「プロパイロット2.0」搭載車の「ルキシオン」で120km/hまでのハンズオフドライブを実現しています。
ノアのハンズオフドライブは、0〜40km/hまでの渋滞時支援にとどまっていて、今後機能向上を果たすかも気になるところです。
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そんなノアですが、2025年9月にも一部改良を受ける模様です。
販売店では、すでに先行受注を開始しているという情報もあります。
一部改良では、内外装の一部リフレッシュをはじめ、「Z」と「G」グレードが廃止され、よりシンプルなグレード体系になるようです。
また、トヨタがほかの車種でも進めている標準装備の強化などもありえるでしょう。
ノアでは、10.5インチのディスプレイオーディオ、ブラインドスポットモニター、ETC車載器(2.0)の標準化などがあるかもしれません。
そのほか、ボディカラーの廃止や追加なども考えられます。
こうした装備の標準装備化やアップデート、原材料費の高騰などの要因も含めて価格アップも予想されます。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。































