新車122万円で「4人」乗れる! マツダ「“新”軽セダン」が魅力的! 「リッター28km以上」走る低燃費でサイコー! 必要十分な“ロングセラー車”「新キャロル」の凄さとは
マツダは軽セダン「キャロル」の一部改良を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
マツダのロングセラー軽セダン「キャロル」が一部改良!
2025年7月24日、マツダは軽セダン「キャロル」の一部改良モデルを発売開始しました。
2021年12月にフルモデルチェンジして8代目となったキャロル。
一体どのようなクルマで、今回の一部改良ではどう変わったのでしょうか。

1962年から60年以上にわたり販売されているマツダのロングセラー軽乗用車 キャロル。
初代は1970年で一旦生産を終えますが、1989年に再びラインナップされます。
この2代目では、スズキ「アルト」からプラットフォームやエンジンなどの供給を受けつつ、車体や内装などを自社で製造する生産方法を選択。
他社との提携により、新しい個性を持ったクルマとして再デビューさせました。
3代目についても同じ生産方法でつくられましたが、1998年の軽規格改正にあわせて設計した4代目からは、スズキの「アルト」の完全なOEMモデルに変更されています。
現行型は2021年12月にフルモデルチェンジした8代目で、アルトとしては9代目にあたります。ロゴやエンブレムがマツダ仕様に変更されていますが、それ以外にアルトから大きく変更された点はありません。
パワートレインには、660cc直列3気筒自然吸気エンジンが搭載されています。ターボ車の設定はなく、トランスミッションはCVTのみの設定。駆動方式は2WD(FF)と4WDから選べます。
ISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーによるマイルドハイブリッドを搭載したハイグレードモデルも設定されており、ボディの軽さからもトップクラスの低燃費を実現しました。
今回の一部改良では、親しみやすいデザインはそのままに、フロントとリアバンパーの形状変更やルーフエンドスポイラーを追加(一部グレード)。
また、バンパーの形状変更やルーフエンドスポイラーの追加により空力性能も向上。これにより燃費性能もアップし、「HYBRID G」「HYBRID C」の2WDモデルでは28.2km/Lの燃費(WLTCモード)をマークしています。
ボディーカラーについては、「HYBRID G」「G」グレードに新色の「フォギーブルーパールメタリック2トーンカラー(ベージュルーフ)」が追加されました。
また、先進安全性能の改良では、検知対象や対応シーンを増強した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用。
単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせ、自動二輪車や自転車も検知できるように進化しています。さらには交差点でも検知できるようパワーアップしています。
そして「低速時ブレーキサポート」には、後退時だけでなく前進時の機能も追加。「発進お知らせ機能」では、先行車発進時の機能に加え、信号が変わった時のお知らせ機能も追加されています。
その他には、「車線逸脱制御機能」や「車線逸脱警報機能」、「標識認識機能」を改良しつつ追加装備。安全面については大きく強化されました。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mm、ホイールベースは2460mmです。
グレードラインナップについては、HYBRID G、HYBRID Cのハイブリッドモデル、そしてG、ベーシックな「C」の通常モデルとあわせて4つのグレードを設定。
なお、今回の一部改良で、ハイブリッドモデルの上級グレードとなるHYBRID Gに4WDモデルが追加されています。
一部改良されたキャロルの販売価格(消費税込)は、122万2100円から161万4800円です。
最小限の装備でベーシックカーながらも時代にあわせた改良が加えられ、キャロルはさらなるロングセラー車となるべく成長しています。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。































