日本一「国道が集まる」交差点って何? 勾配強すぎ「トンネル」も登場? 「びっくり道路選手権」が話題に

全国各地に張り巡らされた「道路」。私たちの生活を支える大事な存在ですが、世の中には「なぜここに?」「どうやって作ったの?」と、驚くような背景を持つ道路が存在します。そんな個性的な道路の数々が、X(Twitter)で注目を集めています。

恒例となった「びっくり道路選手権」

 地図情報の最大手で地図を専門とするゼンリンの公式Xアカウントが主催する「びっくり道路選手権」が、2025年8月10日に開幕しました。

 X上で「すごい道路や標識や交差点などをご紹介下さい!みなさんからのご投稿おまちしております」と呼びかけると、全国各地にある個性的な道路の情報を、多数のXユーザーが持ち寄り、変わった構造の道路や珍しい標識などを見て、大いに盛り上がっています。

 どのような投稿があったのでしょうか。

勾配強すぎませんか…(Photo:@AtamagaError)
勾配強すぎませんか…(Photo:@AtamagaError)

 まずは、Xユーザー・あたまがえらー(@AtamagaError)さんが投稿した写真。トンネルの中で道路がカーブを描く光景ですが、よく見るとかなりの急勾配で、人が立って歩くのも大変そうな角度です。

 詳細を聞くと、写真は静岡県熱海市にある野中山トンネルという場所で、2025年6月1日に撮影したもの。あたまがえらーさんは「まずは傾斜、ほとんど180度ターンになっている線形、トンネルになっているということを踏まえて車両用に作った道とはとても思えないと感じました!」と現地を見た感想を聞かせてくれました。

 続いて、Xユーザー・dydt(@dydt_Nao)さんが「こういうピタゴラスイッチ的な発想で設計された道面白い」と添えて投稿した写真には、青々とした木々に囲まれた場所にひっそりと造られた道路。まるでリボンのような形をしています。

 撮影場所は茨城県笠間市にある山間の市道で、2025年8月10日に現地を訪れたというdydtさんは、不思議な形の道路に「このようなループは初めて見ました」と驚きつつ、「道幅や勾配、カーブ半径などが地形の制約で厳しくなっている反面、ある程度自由な発想を取り入れて通りやすく設計されたのかなと推察しました」と、道路が造られた背景に思いを馳せました。

 ちなみに、このようなフラットなループ構造をラケット型ループ(あるいはラケット状ループ)と呼び、路面電車や新交通システムの終着駅にも見られる構造です。

  こうしてX上に寄せられた情報の中には、道路そのものではないものの「道路に関する豆知識」ということで注目を集めている写真もありました。それは匿名希望ユーザーが投稿した「日本一国道が集まる交差点」というのぼりが立てられた場所です。

 撮影場所は新潟市中央区本町通7番町にある本町交差点。ここは国道7号、国道8号、国道17号、国道49号、国道113号、国道116号、国道345号、国道350号の起終点となっていることから「国道の聖地」「越後の日本橋」などと呼ばれ親しまれています。

 X上では他にもクセの強い道路の情報や写真が多数紹介されており、ゼンリン公式Xアカウントの投稿に対するリプライ、引用リポスト、ハッシュタグ「#びっくり道路選手権2025」にアクセスすることで閲覧できます。

【画像】えっ…! これが「びっくり道路」です! 画像で見る!(13枚)

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