日本のナンバーはなぜ縦幅がある? 海外みたいな横長のプレートにできない理由とは
日本の普通車用ナンバープレートは横330×縦165mmというサイズですが、ヨーロッパやアジア諸国などでは横長のナンバープレートも多く見られます。そもそもなぜ日本のナンバープレートは、縦幅のある形になったのでしょうか。
昔は形が違った日本のナンバープレート
日本の普通車用ナンバープレートは横330×縦165mmというサイズです。たとえばEU圏で見られる横長のものと比べると、形が大きく異なります。そのためか、国産車でも横長のプレートを貼るスペースが設けられているクルマがあるほか、実際にそのような横に長い海外ナンバープレートの上から、日本のナンバーを取り付けているクルマも見られます。
なぜ日本のナンバープレートは、縦幅のある形になったのでしょうか。
自動車ナンバープレート関係の中央団体である全国自動車標板協議会(東京都文京区)によると、「大昔は形が違いました」とのこと。日本のナンバープレートはいかにして現在の形になったのか、同協議会に聞きました。
――日本のナンバープレートはいつから、現在のように縦幅のあるレイアウトになったのでしょうか?
現在のナンバープレートは上段に地域名、3桁の分類番号、下段にひらがなと4桁の一連指定番号が記載されますが、このような形態になったのは1955(昭和30)年のことです。大きさは現在よりやや小ぶりであったものの、形はこのときからほぼ変わっていません。このころは、分類番号は1桁、地域名は「神奈川」であれば「神」1文字で、東京に限っては地域名が記載されませんでした。
――それ以前はどうだったのでしょうか?
道路運送車両法が施行された1951(昭和26)年ころのナンバープレートは、ひらがなや分類番号がなく、横長のプレートに数字が横1列に並んでいました。地域名は左端に表示されていましたが、当時も頭文字の漢字1文字だけで、東京においては地域名のないナンバーでした。