知らなきゃマズイ! 「フォグライト」の適切な点灯タイミングっていつ!? 中には「違反」になってしまうケースも… 「晴れていても点灯」は問題ないのか
知らないと違反になってしまうケースも
理由のひとつとして、「点灯状態に気づいていない」ケースが考えられます。
昼間はフォグライトが目立たないため、スイッチがONのままでも気づかず、夜になってスモールライトが点灯すると自動的に連動してフォグライトも点く構造になっているクルマもあります。
![フォグランプの使用は悪天候などによる視界制限が前提になるので、通常の夜間走行でのフォグランプ点灯は控えなければなりません[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2018/10/181015_fog_01.jpg)
もう一つの理由は、「フォグライトの明るさに安心感がある」という点が考えられます。
ヘッドライトが前方を重点的に照らすのに対し、フォグライトは広範囲かつ足元を照らすため、特に自車の近くが明るく感じられます。
これにより、見え方が変わるのを避けてフォグライトを常時点灯させている人もいると考えられます。
以前はフォグライトの明るさは1万カンデラ以下に制限されていましたが、2005年にこの基準が撤廃されて以降、LEDなどの高輝度光源を使用したフォグライトが増えています。
特に市街地では、街灯が多く、フォグライトだけでも十分視認性が得られると感じるドライバーもいるようで、実際ヘッドライトを点灯せず、フォグライトだけで走行するクルマも見かけられます。
しかし、警察庁は「夜間走行時は前照灯(ヘッドライト)を点灯することが必要」であり、「フォグライトだけの走行は無灯火扱いとして指導や取締りの対象になる」と明言しています。
ただし、対向車とすれ違う際や前走車に近づいた際など、一時的にヘッドライトを消してスモールライトとフォグライトで走行する行為は、状況次第で違反に問われないケースもあります。
また、後部に装備される「リアフォグライト」も話題にのぼることがあります。これは濃霧などの際に、後続車に自車の存在を知らせるためのライトですが、赤色で非常に強い光を発するため、晴天時に点灯していると前方以上に“まぶしい”と不快に感じる人が多いようです。
リアフォグの点灯にも条件が定められており、スモールライトやヘッドライトが点灯している状態でのみ作動できること、独立したスイッチで操作可能であること、さらに運転席のドアを開けた際にアラートが鳴る構造であることなど、不用意な点灯を防ぐための規制が設けられています。
※ ※ ※
フォグライトは非常に便利な装備である一方で、使用タイミングを誤ると他のドライバーに迷惑をかけかねません。とくに夜間の市街地走行では、自分にとっての見やすさだけでなく、周囲への配慮も大切です。
フォグライトが点いていないか、知らずに使用していないか、定期的に確認してみるのも良いでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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