もう「新車」で買えない!? 歴史ある「伝統モデル」や“大排気量エンジン”搭載車も! 「1年以内に生産終了」する国産スポーツカー3選
スポーツカーは高性能エンジンと走行性能が魅力ですが、名だたるモデルが生産終了を迎える時代が到来しています。今回は、1年以内(2025年8月時点)にその歴史に幕を下ろす3台の国産スポーツカーを紹介します。
2026年春までに生産終了するスポーツカー達とは?
自動車業界において、スポーツカーは走りの楽しさと情熱を象徴する存在です。
しかし、環境規制や電動化の波により、名だたるモデルが生産終了を迎える時代が到来しています。
ここでは、1年以内(2025年8月時点)にその歴史に幕を下ろす3台の国産スポーツカーを紹介します。

●トヨタ「スープラ」
トヨタ「スープラ」は、1978年に初代が登場して以来、直列6気筒エンジンと後輪駆動のレイアウトでスポーツカーファンを魅了してきました。
2002年に一度生産を終了したものの、2019年にBMW「Z4」との共同開発により17年ぶりに復活した現行モデル(5代目)は、2リッター直列4気筒ターボエンジンおよび3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載し、シャープなハンドリングと流麗なデザインでグローバルに高い評価を得ました。
2025年3月には一部改良が行われ、ブレーキ性能やシャシ剛性が強化され、300台限定の特別仕様車「A90 Final Edition」も登場しました。
価格は新車で499万5000円(SZグレード)から800万円(RZグレード)、A90 Final Editionは1500万円です。
しかし、トヨタの電動化戦略や市場動向を背景に、2026年春に生産終了が決定しており、今後はモータースポーツ活動を通じてスープラの精神が受け継がれる予定です。
●レクサス「RC F」
レクサス「RC F」は、トヨタの高級ブランド「レクサス」が誇る高性能スポーツクーペで、2014年にデビューしたRCシリーズの頂点に立つモデルです。
「F」は富士スピードウェイに由来し、5リッターV8自然吸気エンジンを搭載、サーキット走行を視野に入れた専用ボディ補強や空力パーツが特徴です。
2019年のマイナーチェンジで走行性能が向上し、2023年には限定車「Enthusiast」や「Emotional Touring」が登場するなど、根強い人気を誇ります。
インテリアにはカーボンパーツやウルトラスエードを採用し、ラグジュアリーとスポーティさを両立しました。
2025年1月に発表された「 Final Edition」は、200台限定の特別仕様で、RC Fの集大成として注目を集めました。
価格は1360万円で、既に限定台数に達し販売終了となっています。
なお、2025年11月をもって生産終了予定であることも明らかになっており、約11年間で57カ国・地域、1万2000台を販売したRC Fは、国産V8スポーツの希少な存在としてファンの心に刻まれるでしょう。
●日産「GT-R」
1969年の初代「スカイラインGT-R」から始まり、2007年に登場した現行R35型は「究極のドライビングプレジャー」を追求しました。
3.8リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、4WDシステムと先進の空力設計により、驚異的な加速とコーナリング性能を実現しています。
度重なる改良で進化を続け、2025年モデルでは「Premium edition」に特徴的な「Blue Heaven」内装色を採用し、「T-spec」グレードには高精度なピストンリングやクランクシャフト、匠の技術を象徴するアルミ製認定プレートが装備されるなど、さらなる進化を遂げました。
価格は1444万3000円(Pure Edition)から3061万3000円(NISMO Special edition)で展開されていましたが、2025年3月には同年1月末に日本市場での新規注文受付を終了したことや、2025年8月に生産終了となることが明らかになりました。
2007年から約18年にわたるロングセラーモデルとなったR35型は、GT-Rの歴史に再び幕を下ろしますが、日産は「フェアレディZ」や「アリアNISMO」など新たなスポーツモデルでその精神を継承していくでしょう。
※ ※ ※
スープラ、RC F、GT-Rは、それぞれ独自の魅力と歴史を持ち、国産スポーツカーとして世界中のファンを魅了してきましたが、環境規制や電動化の進展に伴い、これらのモデルは2025年から2026年にかけて生産終了を迎えます。
しかし、今後もモータースポーツや新たなスポーツモデルを通じて、その精神は次世代のモデルや技術に息づいていくでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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