前の「パトカー」追い越してもOK? 何もしてないのに「検挙」されますか? なかには「NG」行為&うっかり「反則金」のケースも? 実際どうなのか

前方を走行する「パトカー」を追い越した場合、交通違反の対象として取り締まられることはあるのでしょうか。

「パトカーの追い越し」は「交通違反」に該当するのか

 一般道や高速道路などで走っていると、前方に「パトカー」が走行していることがあります。

 もし目の前のパトカーを追い越したとき、「交通違反」として取り締まられたりすることはあるのでしょうか。

パトカー「追い越し」は交通ルール違反?[イメージ画像:PIXTA]
パトカー「追い越し」は交通ルール違反?[イメージ画像:PIXTA]

 法定速度を遵守して安全に走行していたとしても、目の前にパトカーが現れると思わず緊張してしまうドライバーは少なくないでしょう。

 SNSなどでも「後についてしばらく走ってた」「追い越す勇気ないなあ」「やましいことはないのに何故かドキドキする」など、走行中にパトカーと遭遇した時の素直な気持ちをつぶやいた投稿を見ることがあります。

 過去の取材で、首都圏の警察関係者は次のように話します。

「通常のクルマと同様に追い越しても問題はありません。周囲を走る他のクルマとの対応と同じで構いません」

 もちろん、スピード違反や通行帯違反(追い越し禁止区間で追い越すなど)などをしないことが前提なのはいうまでもありません。

 自動車のスピードメーターは、一般的におよそ時速10キロ以内の「誤差」が生じてしまうといいます。

 取り締まりにおいても同様で、警察ではそうした誤差を想定した速度測定をおこなっているようです。

 つまりその程度の速度差であれば、検挙される可能性は低いとみられますが、もし制限速度を10数キロ以上も上回るようなスピードで追い越したとしたら、スピード違反として検挙されるリスクは大いにあるでしょう。

サイレンを鳴らし赤色灯を点灯しながら走行するパトカーの「進路を妨害」すると「検挙」される可能性も!?[イメージ画像:PhotoAC]

 また、それ以外にも注意すべきことがあります。

 前述の警察関係者はこう話します。

「もしパトカーがサイレンを鳴らして走行していたら、その進路を妨害してはいけません」

 道路交通法第40条では、「緊急自動車の優先」が定められています。

 サイレンや赤色灯を作動させた緊急自動車が接近してきたとき、他の車両は交差点とその付近において、交差点を避けて道路の左側に寄り一時停止すること、またそれ以外の場所では道路の左側に寄って進路を譲らなければならないと決められているのです。

 緊急自動車とは、パトカー以外に救急車や消防車なども含まれます。

 こうした“緊急自動車の優先”に従わなかった場合には、「緊急車妨害等違反」として違反点数1点、反則金6000円(普通車の場合)が科される可能性があります。

パトカーの有無に関わらず、常に周囲の状況に気を配りながら安全に走ることが重要です[イメージ画像:AdobeStock]

 例えば「音楽を聴いていて気付かなかった」「同乗者と話に夢中でした」などという言い訳は言語道断です。

 クルマを運転する際には常に周囲に注意を払いながら、定められたルールを守って安全に必要があります。

 周囲にパトカーがいようがいまいが、いま一度自分の運転について見直してみると良いでしょう。

【画像】「えっ…!?」 これが「覆面パトカーの見分け方」です!画像で見る(27枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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