すげぇ…! 真っ赤な「ド派手GRヤリス」実車展示! ド迫力ウイング採用!? 普通の仕様と何が違うの? 富士で披露

スーパーGTの会場に真っ赤な「GRヤリス」が展示されていましたが、何やら様子が違います。一体どのようなクルマなのでしょうか。

スーパー耐久で鍛えたGRヤリス 空気の力を手に入れたGRヤリスエアロパフォーマンスパッケージ登場!

 2025年8月2日・3日にかけて、スーパーGTが富士スピードウェイで開催されました。

 そのイベント会場に真っ赤な「GRヤリス」が展示されていましたが、何やら様子が違います。

 一体どのようなクルマなのでしょうか。

空気の力を手に入れたGRヤリスエアロパフォーマンスパッケージ登場!(撮影:雪岡 直樹)
空気の力を手に入れたGRヤリスエアロパフォーマンスパッケージ登場!(撮影:雪岡 直樹)

 車両の横に置いてあるスペック表にはGRヤリス エアロパフォーマンスパッケージ (プロトタイプ)という名称が付けられています。

車両寸法は全長3995×全幅1805×全高1455mm。最低地上高130mm、オーバーハング(前/後)830/605mm、車両重量1300kg(GR-DAT)/1290Kkg(6MT)です。

 タイヤ・ホイールはBBS製8Jインセット45mm鍛造アルミホイールに、ミシュランパイロットスポーツ4s F&R225/40ZR18を装着しています。

 伝道系・サスペンションはミッションGR-DAT(8AT-4WD)、6MT(4WD)、サスセットはストラット式フロントサスペンション&ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンション。

 ブレーキはフロントベンチレーテッドディスクブレーキ、リヤベンチレーテッドディスクブレーキにです。

 内装系はプレミアムシート、本革巻き3本スポークステアリングホイール、メーターはGR Full TFTメーターとなっています。

内装系はプレミアムシート、本革巻き3本スポークステアリングホイール、メーターはGR Full TFTメーターとなっている(撮影:雪岡 直樹)
モータースポーツ参戦を考慮した 縦引きパーキングブレーキ(撮影:雪岡 直樹)

 ここまでのスペックや装備品であれば、GRヤリス RZ “ハイパフォーマンス”と同等ですが、この装備にエアロが装着されたのが今回のエアロパフォーマンスパッケージです。

 装着されるエアロキットは、ダクト付きアルミフード、フロントリップスポイラー、フェンダーダクト、燃料タンクカバー、可変式リアウイング、リアバンパーダクトの6つです。

 各部分の関して詳細に見ていくと、全日本ラリー選手権参戦車において先行で開発し、GRMNヤリスに採用したカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードを設定。高速走行中、エンジンルーム内の熱をダクトから放出し、冷却効果を高めます。

 スーパー耐久シリーズで学んだ高次元の空力バランスを実現するために、フロントリフトの発生を抑え、フロントの接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスを向上させ、ボディ下面に流れる空気の量を絞って、ボディが浮き上がらないようにするために、フロントリップスポイラーを装着しています。

ダクト付きアルミフード(撮影:雪岡 直樹)
可変式リアウイング(撮影:雪岡 直樹)

 フェンダーダクトとリアバンパーダクトはフェンダー内に溜まった空気を抜くためのダクトです。フェンダー内の空気をいかに抜くかを考えられた形状になっています。

 とくにリアバンパーダクトは、過酷なレース条件下であるスーパー耐久シリーズの現場で、空力負荷によりリヤバンパーが外れたことを起点に、モータースポーツ特有の厳しい環境に対応するため開発されました。

 外観面で大きく印象を変える大型のリアウイングはフラップ面が3段階に調整ができます。これによってシチュエーションに合わせたダウンフォース量を調整することができます。

 さらに見えにくいパーツとして、スーパー耐久シリーズ参戦車両の安全燃料タンクの下部をフラット形状にするアイデアを採用して、ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能を高めるための燃料タンクカバーです。

 これはボディ下面、特に凸凹している燃料タンク周辺にフラットになるカバーを装着し、乱流を生まないようにしています。

 フロントやリアのウイングなど大きなものから、ボディ下面のフラットパネルなど、全てを装着することでこのエアロパッケージの効果を発揮します。

「ORC ROOKIE GR Yaris DAT Concept」(画像:富士24時間レース)(撮影:くるまのニュース編集部)
TGRR GR Yaris DAT(ニュル仕様)(画像:スーパー耐久 オートポリス)(撮影:雪岡 直樹)

 このエアロパッケージ。その成り立ちはなんと、スーパー耐久に参戦している32号車ORC ROOKIE GR Yaris DAT Conceptから生まれたものだそうです。

 ORC ROOKIE GR Yaris DAT Conceptの開発ドライバーの大島選手が、走行を後方から確認していた時に、振動していることを確認。

 エアロパーツの重要性を確認して、実際のレースにエアロパーツを投入。レースで試したパーツを量産車のエアロパッケージとして開発に至ったと言います。

『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』の走行実験データが量産車に活用されています。もっといいクルマづくりの効果が現れている証拠でしょう。

 GRヤリスは4月に2025年モデルを発表し、秋口にはこのエアロパッケージを販売するとアナウンスしていましたが、実車を確認できた今回の展示では多くの人が実車を見て、どのような効果があるのかスタッフに訪ねていました。

 エアロパフォーマンスパッケージは、RZ“ハイパフォーマンス”とRCにメーカーパッケージオプションとして、2025年秋以降の設定を予定しています。

【画像】超超かっこいい! これが今秋発売の「すごいGRヤリス」です。画像を見る!(30枚以上)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー