「すごい事故…」 首都高が「4台の“多重事故”」の瞬間を公開! 渋滞で「つぎつぎに衝突」&2台は大破… 一体何があった? “車間不足”で「ヒヤヒヤブレーキ」が悲劇を招くことに

首都高の公式SNSは8月のお盆シーズンに渋滞が発生することから、注意喚起のために1本の動画を投稿しました。一体どのような内容なのでしょうか。

「強めの嫌なブレーキ」が4台の玉突き事故に発展

 首都高の公式SNSは2025年7月31日、8月のお盆シーズンに渋滞が発生することから、注意喚起のために1本の動画を投稿しました。

 一体どのような内容なのでしょうか。

事故のイメージ(画像:PIXTA/イメージです)
事故のイメージ(画像:PIXTA/イメージです)

 動画は首都高の入口から本線を映したものです。右からの合流と右出口が交差する特徴的な構造や周辺の構造物の様子から、場所は首都高3号渋谷線上りの三軒茶屋入口・池尻出口と思われます。

 この付近は合計4車線あり、左から3号線の上り本線2車線(うち右側は先の大橋JCT右分岐へのアクセス路)、三軒茶屋入口からの合流車線・兼出口へのランプの2車線です。

 映像の開始時点で、すでに本線は混雑。本線左車線はクルマがひっきりなしに通り、大橋JCTから中央環状線に向かいたいクルマで、右車線も渋滞が発生しています。

 映像の開始1秒で、右車線は完全停止するほどに減速。いずれのクルマも車間距離が非常に短く、開始時点で映る黒いミニバンなど、焦って強めの嫌なブレーキを踏むクルマが多くみられます。

 映像2秒。右車線を白いセダンが走行してきます。この白いセダンも例に漏れず車間距離が不十分で、前の黒いミニバンに追突しそうな勢いで接近。直前までブレーキは踏んでいません。

 セダンはこの渋滞の列が危険だと感じたのか、あるいはブレーキを踏んでも間に合わないと感じたのか、ミニバンすれすれで本線右の合流車線へするっと移動。とりあえず衝突は免れました。

 しかし、セダンの直後を走行していたグリーンのコンパクトミニバンは、セダンの影に渋滞が発生していることを知らなかったようで、大慌てで急ブレーキをかけます。

 やはりこのミニバンも車間距離が非常に近く、セダンしか見えていなかったものと考えられます。

 そして、ミニバンの後ろに接近していたコンパクトSUVも慌てて急ブレーキをかけますが、そのままミニバンに追突。事故が起こってしまいました。

 するとコンパクトSUVの直後を走っていたワンボックスバンも前が沈み込むほどの急ブレーキをかけますが、間に合わず衝突。さらに続けてもう1台のワンボックスバンも衝突。

 最初に慌てて踏まれた「強めの嫌なブレーキ」が、4台による多重衝突事故に発展しました。

 粗い映像ですが、前のワンボックスはリアが大きく凹んでおり、後ろのワンボックスもフロント部分が大破。相当な衝撃だったことがわかります。

 ワンボックスの後ろにいた白いステーションワゴンは、車間距離を保っていたため、さらなる衝突は免れました。

 ちなみに、白いセダンはそのまま池尻出口で高速を降りていった様子が映っています。

 一連の事故は、明らかに「車間距離の不足」が原因です。これは一連の事故に関連したすべてのクルマで共通しています。

 もし車間距離を取っていれば、「強めの嫌なブレーキ」を踏まれても、特に動揺することなく停まれたでしょう。

 また「前方不注意」も原因でしょう。車間距離が足りなかったこともありますが、いずれのクルマもおそらく「すぐ前のクルマ」しか見ていなかったため、慌てて急ブレーキを踏んでいます。

 もし前走車より先の状況を確認していれば、仮に前走車のブレーキが遅かったとしても、前が詰まっていることを予測して早めに減速することができたでしょう。

 さらに今回のケースでは、白いセダンが急に車線変更したことも、後続の追突を招くことにつながったと捉えることもできます。

 首都高は投稿で「渋滞の発生が予想されているときには、いつも以上に前方を注意する」と警鐘を呼びかけています。

 もし混雑してきたと感じたら、前方に注意して早めに減速するとともに、車間距離を多く開けること、また明らかに渋滞しているのであれば、ハザードを点灯させて後続車に知らせることが必要です。

 またお盆など渋滞が予想される時期は特に、道路上に示された渋滞情報なども確認しながら、あらかじめ「この先に渋滞が発生している」と認識したうえで、いつも以上に余裕を持った運転をすると良いでしょう。

【画像】「ええぇぇ…」 これが首都高「4台の多重衝突事故」発生の瞬間です

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