スズキ新型「GSX-R1000」初公開! 新たな「スポーツバイクの皇帝」は「ウイング」装備&“パワーアップ”したエンジン搭載! 伝説の「スーパースポーツモデル」40年目の大幅改良を実施
スズキは新型スーパースポーツバイク「GSX-R1000」、「GSX-R1000R」を発表しました。2026年に発売予定です。
シリーズ40周年目の大幅アップデート 鈴鹿8耐で公開へ
スズキは2025年7月31日、新型スーパースポーツバイク「GSX-R1000」、「GSX-R1000R」を発表しました。2026年に発売予定です。
どのようなモデルなのでしょうか。

スズキのバイク「GSX-R」シリーズは、1985年に登場しました。
シリーズ最初の750ccモデル「GSX-R750」は、当時としては画期的な油冷エンジンを搭載。軽量で剛性の高いアルミ合金をボディに用いたことも合わせて、非常に高いパフォーマンスと耐久性を発揮。
デビュー直後にもかかわらず、数多くのレースで輝かしい活躍を見せます。
以後、ラインナップでは125ccから最大1100ccまで幅広く展開し、スーパースポーツの定番として40年以上、累計120万台を生産。
レースにおいては、通算20回の「世界耐久選手権」のタイトル獲得や「スーパーバイク世界選手権」「全日本ロードレース選手権」などでも勝利するなど、栄光を勝ち取ってきました。
このうち、1000ccエンジンを搭載する「GSX-R1000」は2001年にデビュー。2000年式の「GSX-R750」をベースにシリーズのフラッグシップモデルとして登場しました。
2017年には8年ぶりのフルモデルチェンジを経て、さらにパフォーマンスを高めた最高峰の「GSX-R1000R」が設定されました。
GSX-Rシリーズとしては40周年を迎えた今回、モデルチェンジを実施。
「The King of Sportbikes」としての高い性能を犠牲にすることなく、排ガス規制と騒音規制に対応し、エンジン内部部品の徹底的な見直しを図っています。
さらに、最新の電子制御システムや、軽量、コンパクトで信頼性が高く、幅広い温度特性を持つELIIY Power製のリチウムイオンバッテリーを採用することで、さらなる進化を遂げたといいます。
エンジンはインジェクター、シリンダーヘッド、カムシャフト、バルブ、ピストン、クランクシャフトなどのエンジン内部部品の形状などを全面的に改良。厳しい排ガス、騒音規制をクリアしながら、高パフォーマンスと耐久性の向上を実現しました。
搭載される999cc 4ストローク4気筒DOHC水冷ユニットの最大出力は195馬力、最大トルクは110Nmを発揮。圧縮比は13.2から13.8に高めています。
また、排気システムの形状や触媒類の配置を見直すことで、排ガス規制への対応と高い出力性能を両立。レイアウトを変更し、マフラーボディがスリムでスタイリッシュなデザインとなりました。
ボディは軽量かつコンパクトなツインスパーアルミフレームを継続して採用。スーパースポーツバイクとしての基本性能を高めています。重量は203kgです。
フロントカウルは、2024年の鈴鹿8耐で「チームスズキCNチャレンジ」の車両が装着していたものと同じカーボンファイバー製のウィングレットを用品として設定。
車体にダウンフォースを発生させコーナリングからの立ち上がり時にフロントのリフトを抑制し、スムーズな加速を実現しました。
デザインはシリーズ40周年を記念し、専用の3色を設定したほか、車両側面やタンク上部、キーマスコットに40周年記念グラフィックやエンブレムを施しています。
このほか、加速時にフロントホイールが浮き上がるのを抑制し、スムーズな加速をサポートするリフトリミッターの追加や、コーナー出口の加速を最適化するロールトルクコントロールを搭載しています。
軽量コンパクトで、温度特性に優れるELIIY Power製のリチウムイオンバッテリーを採用し、信頼性の向上も果たしています。
新型「GSX-R1000」「GSX-R1000R」は2026年より欧州や北米などの世界各国で販売を開始する予定です。
なお、2025年8月1日から3日間開催される鈴鹿8耐では、実車が世界初公開される予定です。










































