なぜ大人も熱狂? 意外と知らないミニカー「トミカ」の秘密とは 

実は正確に縮尺しただけではトミカにならない?

 トミカはその箱に縮尺率が明記してありますが、実際はこの縮尺どおりの寸法にはなってはいません。乗用車やスポーツカーの場合は全幅、全長はおおよそ縮尺どおりの場合が多いのですが全高の縮尺は明らかに違います。実車の割合に比べ、全高は高く設定されているのです。

スーパーカーのフェラーリ「ラ・フェラーリ」もトミカで登場

 これは見下ろして見ることが多いトミカの場合は正確に縮尺をすると平べったい印象を与えてしまいその車種に見えないという視覚的要素からデフォルメを入れているそうです。

 そして模型ではなく玩具として販売されるトミカは、玩具としての安全性も考慮しなくてはなりません。そこでエッジには丸みを与え、ドアミラーなどの突起物は全て排除されています。パトカーや消防車などの回転等も角は全て丸くなっています。

 これらの要素が全て組み合わさることによって、唯一無二のトミカの世界観が作り上げられるのです。そしてその世界観は同じタカラトミーの鉄道玩具であるプラレールと組み合わせても違和感なく広がっていくのです。

【了】

1億6千万円のラ・フェラーリ、音出るNSX、GT-Rトミカ等を写真で見る(15枚)

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