トヨタ「“新”プリウス」発表! 斬新「黒すぎるサメ顔」×223馬力“高性能ユニット”採用! 「リッター20km以上」も叩き出す「新ナイトシェード」に“輸入車オーナー”も注目?
トヨタがハイブリッドカー「プリウス」に設定した特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」に対し、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
ブラックエンブレムでシャープな印象の「ナイトシェード」
2025年7月1日、トヨタはハイブリッドカー「プリウス」の一部改良を行うとともに特別仕様車「G“Night Shade”(ナイトシェード)」を追加しました。
7月下旬の時点での販売店への問い合わせや反響、受注状況などを首都圏のトヨタディーラーに聞いてみました。

「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズで話題となったハイブリッドカー、初代プリウスがデビューしたのは1997年12月のことでした。
世界初の量産ハイブリッドカーとして、フルモデルチェンジを重ねるたびに多くのユーザーの支持を集め、5代目となる現行モデルのフルモデルチェンジが行われたのは2022年12月のことです。
いまや名実ともにトヨタを代表するモデルのひとつであり、ハイブリッドカーの代名詞ともなったプリウス。
現行モデルは、今までの環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「とりこにさせる走り」を兼ね備え、内外装だけでなく動力性能もスポーティに進化。
モーターショーのコンセプトカーのように精悍で先鋭的なデザインをまとい、よりシャープな印象となりました。
ラインナップには、1.8リッターと2リッターガソリンエンジンを搭載するHEV(ハイブリッド)モデルに加え、システム最高231馬力を発揮する高性能なPHEV(プラグインハイブリッド)モデルも設定されています。
今回、発売された新仕様「ナイトシェード」は、2025年6月に発売された「ハリアー」の同仕様に続く第2弾といえる特別仕様車であり、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「G」グレードをベースに、内外装を黒で統一したモデルです。
また、北米市場で販売している「Nightshade Edition(ナイトシェード エディション)」の日本版的な位置づけでもあります。
ナイトシェードの特別装備として、外装はグロスブラックのフロントロアグリル、リアバンパーロア、アウトサイドドアハンドル、センターピラーガーニッシュ、ホイールアーチモールティングに加え、ブラックのトヨタマークおよび「PRIUS」「PHEV」エンブレムを採用。
19インチアルミホイールも専用ブラックとするなど、引き締まった印象です。
インテリアではブラック加飾のインパネ、専用ストライプを施した専用シート表皮など、高級感も兼ね備えた仕立てとなっています。
ボディカラーはマスタード、アティチュードブラックマイカ、アッシュ、プラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション・3万3000円)の4色が用意されます。
車両本体価格は394万7300円(消費税込)です。
グッと精悍になったこのプリウス ナイトシェードについて、首都圏にあるトヨタディーラーの反響を聞いてみました。
「実は輸入車からのお乗り換えを考えていらっしゃるお客様が、ナイトシェードにご興味を持たれるケースが多いんです。具体的には、メルセデス・ベンツ『Cクラス』やBMW『3シリーズ』などをお乗りのお客様ですね。
いずれも車両本体価格が年々上昇しており、維持費もそれなりに掛かる。それならば国産車もちょっと覗いてみようとプリウスをご覧いただき、意外と納期が短いし、そのままお乗り換えといったケースです。
年齢層でいうと、子育てがある程度一段落した50代以上の方が多い印象を受けます。
現在のプリウスの納期は、ハイブリッドモデルで10月下旬以降、プラグインハイブリッドモデルですと11月下旬以降といったところです」
また、別のトヨタディーラーではこんなエピソードも。
「趣味で古いクルマをお持ちで、エアコンはおろかクーラーすら装備されていない。
常に手を掛けてあげないとすぐに調子を崩すけど、そこが機械らしくていいとおっしゃるお客様がご来店され、『普段乗るクルマは逆に手がまったく掛からない、最新型を体感してみたい』ということでプリウスをお選びになりました。
比較的納期が短いことも決め手になったようです。
現在のご納期は、ハイブリッドモデルで11月上旬以降、プラグインハイブリッドモデルですと12月上旬以降を見込んでいます。
余談ですが、1960年代のクラシックカー(イタリア車とのことでした)とプリウス、正反対のクルマを所有しているからこそ、それぞれの良さが分かっていいそうです。
真夏でもエアコンはガンガンに効きますし、燃費にしてもリッター20km/Lは優に超えてきます。当然ですがめったなことでは故障しません。どこにでも安心して乗っていける。そのことに感動していらっしゃいましたね。
我々セールスマンにとってはこれが当たり前のことなのですっかり慣れてしまっていますが、改めてトヨタ車、そして日本車の優秀さを思い知らされた気がします」
プリウスに限ったハナシではありませんが、これだけの猛暑でも、エンジンをスタートと同時にエアコンが効いてきて車内が涼しくなります。
砂漠の走行よりも過酷とされる、日本の高温・多湿な真夏の渋滞でもオーバーヒートする兆候すらありません。
さらにプリウスでは、燃費にしてもリッター20km/Lを余裕で超え、機械として超がつくほど優秀です。
もはやそれがあたりまえすぎて誰も驚かなくなっていますが、プリウスはまさに技術の進歩を表しており、日本人として大いに誇るべきことではないでしょうか。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

















































