ホンダは2025年7月11日、コンパクトカー「フィット」の一部改良モデルを発売しました。

　今回、「RS」グレードも改良の対象となっており、デザインに磨きがかかっていますが、どのような変更点があるのでしょうか。

　ホンダは2025年7月11日、コンパクトカー「フィット」の一部改良モデルを発売しました。

　今回、「RS」グレードも改良の対象となっており、デザインに磨きがかかっていますが、どのような変更点があるのでしょうか。

　フィットは2001年に初代が登場して以来、コンパクトカー市場において高い人気を保ち続けているモデルです。

　現行の4代目は2020年2月に発売され、カジュアルなスタイルに広い室内空間と使い勝手のよさ、高度な先進機能の搭載で幅広い層から支持を集めています。

　ホンダならではのセンタータンクレイアウトによる低床パッケージングや多彩なシートアレンジを備えており、視界・座り心地・乗り心地・使い勝手といった「4つの心地よさ」が追求された1台です。

　現行モデルのボディサイズは、全長4080mm×全幅1695mm×全高1540mmで、ホイールベースは2530mmとなっています。

　エクステリアは丸みのあるスタイリングとクリアな視界を確保したフロント周りが特徴で、これまでのスタイリッシュなものから欧州車風の洗練されたものに変更。

　インテリアはシックでシンプルにまとめつつ、安定した運転姿勢を支える「ボディスタビライジングシート」といった実用的な機能を採用。運転のしやすさを追求しています。

　また、先進安全装備としては「ホンダセンシング」を全車標準装備しており、アダプティブクルーズコントロールや衝突軽減ブレーキなどを備えています。

　パワートレインはベーシックなガソリンエンジンと、2モーターハイブリッド「e：HEV」を設定しています。

　2022年10月にはマイナーチェンジが実施され、ガソリンモデルでは排気量を1.5リッターに拡大。e：HEV車も出力を高めています。さらにホンダセンシングの機能も向上しました。

　ラインナップはエントリーの「BASIC」、快適装備を充実させた「HOME」、SUV風デザインの「CROSSTAR」、上質感のある「LUXE」、そしてスポーツ志向の「RS」の5種となっています。

　ボディカラーはツートンを含む全22色と豊富で、個性に合わせた選択が可能です。

　2024年にも改良が実施され、全グレードにオートリトラミラー、全席オートパワーウィンドウ、助手席シートバックポケット、ラゲッジルームランプを標準装備とし、利便性を向上させています。

　では、「RS」はどのような特徴を持つグレードなのでしょうか。

　フィットRSは、2022年10月のマイナーチェンジで追加されたスポーティグレードです。

　RS専用のメッシュフロントグリルや、アグレッシブなロアグリルを持つエアロ形状のバンパー、サイドシルガーニッシュ、リアスポイラーを備えたほか、精悍なRSエンブレムや専用16インチアルミホイールも備えています。

　さらにドアミラーやマフラーエンドもブラック仕上げとし、精悍な印象を際立たせています。

　足回りは、RS専用の高減衰ダンパーや強化スプリングを前後に装備しており、e：HEVモデルではさらに、強化スタビライザーやリニアスタビブッシュも組み合わせ、コーナリング時の応答性やロール制御が高まりました。

　パワートレインは、通常モデル同様に1.5リッターガソリンとe：HEVの2種類を用意。いっぽうe：HEVでは、アクセルオフ時にエンジンブレーキのような制御を働かせる減速セレクターやドライブモード切り替えの装備により、走りの楽しさに応える仕様としています。

　インテリアでは、RS専用の本革巻3スポークステアリングホイールにスポーティなイエローステッチをあしらい、シートはフロントにプライムスムース×ウルトラスエード、リアにはプライムスムース×ファブリックのコンビシートが採用されています。

　内装デザインも、RSのスポーティな世界観を強調している印象です。

　今回の改良では、RSもカラー展開が変更され、新色「シーベッドブルー・パール」が加わっています。

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　フィットRSの価格（消費税込）は221万8700円（ガソリンモデル）から261万6900円（e：HEVモデル）。

　ベースグレードのBASICと比較すると40万円以上の値上がりとなりますが、内外装だけでなくサスペンションなどにも手が入っている内容を踏まえれば手頃であり、スポーティな走りを求めているのであれば、良い選択肢になるといえるでしょう。