スズキ ジムニーを専門に扱う福岡県大野城市の「ジムニーランド」が、話題のカスタムコンプリートカー「ジムニーランド 70YO.70」を発表し注目を集めています。

　ジムニーランド 70YO.70は、現行のジムニーシエラ（JB74型）をベースに、トヨタ「ランドクルーザー70」のデザインを忠実に再現した1台です。

　カスタムパーツの製作は、大阪府羽曳野市にある老舗のカーショップ「ガレージイル」が担当。

　ジムニーに精通した専門店と、高度な技術力を誇るカスタムショップが連携することで、プロジェクトが実現し、開発には1年以上が費やされ、使用されるパーツはすべて国産品というこだわりが貫かれています。

　ランドクルーザー70といえば、優れた耐久性と無骨なデザインで知られ、世界中のオフロード愛好家から支持を受けるモデルですが、70YO.70はその世界観をジムニーで表現した1台に仕上がっています。

　両車に共通するラダーフレーム構造や水平基調の角形ボディといった特徴も、このコンセプトの親和性を高めています。

　外観のカスタムも徹底されており、厚みのある専用ボンネットや立体感のあるグリル、オリジナルエンブレムなどが装着され、フロントフェイスから力強さがにじみ出ています。

　ヘッドライトは丸型に変更され、ランドクルーザー70らしいクラシカルな雰囲気を醸し出しています。

　ほかにも、アンダービューミラー、張り出したコーナーランプ、サイドのベンチレーションダクト、装飾としてのシュノーケルなど、細部までこだわりが見られます。

　リア部分にも専用設計のバンパーカバーやテールランプ形状を再現したパーツが取り付けられており、さらにガソリン車では使われないアドブルーカバーを模した意匠までもが盛り込まれ、全体として統一感のある仕上がりになっています。

　70YO.70はコンプリートカーとして販売され、価格は440万円に設定されています。

　ジムニーシエラの価格を考えると高額ではありますが、全パーツが国内生産かつ少量生産ということを踏まえれば、むしろ丁寧で高品質なモノづくりの賜物ともいえます。

　なお、販売はジムニーランドが担当し、全国への納車も可能だといいます。

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　SNS上では、「これはセンスが良すぎる」「リアルにほしい」「完全にツボ」「ジムニーの概念が変わった」など、興奮気味のコメントが多く寄せられ、写真投稿にも数千件の「いいね」がつくなど、注目度の高さがうかがえます。

　同社では今後、軽自動車規格のジムニー（JB64型）をベースにした新バージョンの開発も計画しているとのことで、今後の展開に期待が高まります。