モト・グッツィ「V7lllレーサー」 熟成し続け現代に至る縦置きV型2気筒モデル

上質な乗り心地と、その気になるさせるライディングポジション

「V7lllのすべてのモデルに750ccの空冷縦置きV型2気筒エンジンが搭載され、ほどよいパワー感と鼓動感に高評価を頂いています。どんな速度域でも“流す”楽しみが味わえるという意味で貴重なモデルと言ってもいいでしょう。ただし、V7lllレーサーには他とは違うスポーティなポジションが与えられ、オーリンズ製のリヤショックや赤くペイントされたフレーム、ゼッケンプレートといった特別なアイテムを装備。それらを通して気分を盛り上げて頂きたいですね」と河野さん。

新型オーリンズ製ショックアブソーバーを採用

 事実、V7lllレーサーの雰囲気には凄みがあります。最も大きな違いはライディングポジションで、他のモデルがリラックスした姿勢で乗れるバーハンドルを備えているのに対し、やや低い位置にセットされたセパレートハンドルを採用。後退したステップの効果も手伝って、またがるだけで“その気”になれるはずです。

 改良されたシリンダーやピストン、ギヤレシオが見直されたトランスミッション、操作力が軽減されたクラッチなどのおかげで、エンジンに神経質な部分はありません。52hpの最高出力は213kgの車重に対してパワフルとは言わないまでも必要充分。スロットルを開ければ必要な加速力とトラクションをいつでも引き出すことができ、それが一定のレベルを超えた時はトラクションコントロールがアシストしてくれます。

 ハンドリングはクラシカルなスタイルに見合うおだやかなものです。車体をバンクさせるとフロントの舵角がゆっくりと追従。タイヤの接地感を感じながら急かされることなくコーナーを駆け抜けることができるでしょう。そこに力を発揮しているのがオーリンズ製リヤショックのしなやかな動きで、上質な乗り心地と安定性がもたらされています。

アップタイプのマフラーを装備しながらもバンク角が少ない

 アップタイプのマフラーを装備しているにもかかわらず、思いのほかバンク角が少ないことだけがウィークポイントですが、中高速コーナーが続くワインディングロードを悠々と走らせた時にすべてがしっくりとくるように仕立てられているのです。

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