ホンダの「コンパクト“MR”スポーツカー」がスゴイ! “2リッター”エンジンで「400馬力」超え&900kg以下の「超軽量ボディ」採用! “全長4.2mマシン”「スポーツVGT」とは
レースゲーム「グランツーリスモ」には、世界各国のメーカーが手掛けたゲームオリジナルモデルの「ビジョングランツーリスモ(VGT)」シリーズが登場しています。今回は、ホンダの「スポーツVGT」について紹介します。
ホンダのミッドシップのスポーツ!
ソニーが20年以上展開しているレースゲームシリーズ「グランツーリスモ」。2025年5月15日のアップデートでは、スズキ「キャリイ」がまさかの実装となり、話題を集めました。
そんな現実的なクルマがある一方、このゲームには世界中の自動車メーカーと協力し作成したゲームオリジナルモデルシリーズ「ビジョングランツーリスモ(以下VGT)」が登場します。その中の1台が「スポーツVGT」です。

グランツーリスモは1997年に発売されたレーシングゲーム。プレイステーションでリアルな挙動の実車を操作できることから人気が爆発、20年以上続く人気タイトルになりました。誕生25周年となる2022年には、最新作「グランツーリスモ7」が発売されています。
そして先述のように、ゲームオリジナルモデルのVGTシリーズも展開しており、中でも、ホンダが協力して作成したのがスポーツVGTです。
ボディサイズは全長4250mm×全幅1845mm×全高1195mm。参考までに、ホンダが2022年まで生産していた高性能スポーツカー「NSX」のボディサイズは全長4535m×全幅1940mm×全高1215mmとそれより一回り以上小さく、サーキットでも小回りが効きそうです。
コンセプトは、ホンダの「Human Center Design」…すなわち人間中心という考え方を採用。それらはクルマの骨格を決定する人の乗せ方やエンジン、タイヤの配置といったパッケージデザインに具現化されています。
エクステリアは、車高は低く幅広い、スポーツカーらしい姿になっています。また、エアインテークと共に張り出す力強い前後フェンダーや機能と美しさを併せ持ったホイールによって迫力が増しています。
インテリアに目を向けると、F1マシンのようなステアリングホイールを装備。さらにスポーティーなレーシングシートも採用しています。
パワートレインは、2リッターターボエンジンと8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせています。最大出力409馬力、最大トルク40.8kgf-mを発揮、駆動方式はNSXと同じく、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)です。
さらに車体重量は899キロという軽さを誇ります。この重量はボディ素材にカーボンを多用したことで実現しました。実車のように風洞テストなども行っていることで、理想的な空力性能を実現しています。
このスポーツ ビジョン グランツーリスモについて、公式サイトでは「ホンダの「Power of Dreams」を体現するものであり、多くの方々に楽しんでもらえる、本物の1台になったと確信している」と述べられています。
Writer: 鈴木伊玖馬
愛知県生まれ。飛行機が好きで航空博物館などを取材するうち、自動車関係の記事や取材も手がけるようになる。ホンダ「シビック Type R」のようなホットハッチが好み。































