ホンダが「新型“軽乗用車”」発表! 5ドアの「新たなコンパクト」は斬新「ジト目デザイン」×ターボ車並み“ユニット”搭載!? ホンダ史上初の「電動」軽はどんなクルマになるのか

ホンダの新型軽自動車「N-ONE e:」について、すでに公開されている情報をまとめてみます。

新たな「軽乗用モデル」 どんなクルマに?

 ホンダは2025年7月14日、新型「N-ONE e:(エヌワンイー)」のティザーサイトをオープンさせました。

 7月下旬より随時詳細情報が公開されていくとのことですが、この新型モデルはどのようなモデルなのでしょうか。

ホンダ新型「“軽自動車”」まもなく登場
ホンダ新型「“軽自動車”」まもなく登場

 現在のところ、ティザーサイトで明らかになっているのはフロントデザインの一部のみで、そこには「Hondaの新しい電気自動車、お楽しみに。」と記載されています。

 モデル名に「N-ONE e:」とあるように、ホンダの軽自動車「N」シリーズに属する軽自動車で、5ドアコンパクトの「N-ONE」の派生モデルになると見られます。

 既にNシリーズのバッテリー電気自動車(BEV)としては2024年10月から軽商用バン「N-VAN e:(エヌバンイー)」が販売されていますが、こちらと大きく異なるのは軽「乗用車」だということです。

 N-VAN e:は「N-VAN」をベースにした4ナンバーの小型貨物車ですが、今回のN-ONE e::はホンダ初のBEV軽乗用車となります。

 現在、軽乗用車でBEVを展開している国内メーカーは、日産「サクラ」と三菱「eKクロス EV」のみ。

 こうしたなかで、ホンダがどのようなコンセプトで軽乗用車のBEVを投入してくるか、とても興味深いポイントです。

 N-VAN e:がガソリンエンジンのN-VANのデザインを踏襲していたように、N-ONE e:もそのようになるかと思いましたが、今回公開されたティザーサイトの画像を見てみると、ガソリンエンジンのN-ONEとはデザインが異なっているのがわかります。

 今回のティザーサイト公開時点では、まだフロントマスクの上面しか明らかになっていないものの、横長のグリルにヘッドライトが埋め込められた造形はN-ONEと異なるデザインとなっています。

 また、丸目のヘッドライトも上端をカットし、ジトッとした目のような造形となっているのも、丸目のN-ONEとは異なるポイントです。

 メカニズムや性能などの詳細スペックは明らかになっていませんが、既に登場しているN-VAN e:とパワートレインはほぼ似たものになると思われます。

 N-VAN e:では、バッテリー容量29.6kWhでWLTCモードでの航続距離は245kmとなっています。

 出力は39kW(53馬力)から47kW(64馬力)で、N-VANのターボ車と同等の出力を実現。最大トルクは162Nmで、BEVらしいパワフルでリニアな加速も特徴です。

 空気抵抗の観点から考えるとN-ONE e:の方が良好なCd値(空気抵抗係数)と思われるので、まったく同じパワートレインの場合では、航続距離はこれよりも長くなるはずです。

 ちなみにホンダは2025年5月に開催された「2025 ビジネスアップデート説明会」で、N-ONEベースのBEVを2025年に登場させると明言していました。

 まさにそれのBEVがこのN-ONE e:となる訳ですが、ホンダ初の軽乗用車BEVがどんなモデルになるのか。今後明らかになっていく詳細に注目です。

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Writer: 西川昇吾

1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。

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