トヨタ「新型カローラクロス “GRスポーツ”」が魅力的! たった「20万円アップ」で専用2リッターエンジンדスポーツサス”が手に入る!? 人気SUV初の「走り仕様」はどんな車?
トヨタはコンパクトSUV「カローラクロス」の一部改良モデルを発表し、新グレード「GR SPORT」を追加ラインナップしました。どのようなモデルなのでしょうか。
たった20万円アップで「超スポーティ」に
累計5500万台以上を販売してきたトヨタのロングセラー乗用車ブランド「カローラ」シリーズ。1966年の登場以後、世界150の国と地域で展開されています。
現行のカローラシリーズは通算12代目。オーソドックスなセダンの「カローラ」、5ドアステーションワゴンの「カローラツーリング」、5ドアハッチバック「カローラスポーツ」とそのスポーツバージョン「GRカローラ」、そしてSUV「カローラクロス」と、5種類のモデルがラインナップされています。
なかでもカローラクロスは2025年5月に一部改良を実施。ラインナップに初のスポーツグレード「GR SPORT」が追加されました。

カローラクロスは2020年に登場したコンパクトSUVです。カローラとしては史上初のSUVタイプとなりました。
日本では2021年9月から販売が開始され、SUVらしい精悍なデザインと歴代から続く、カローラならではの扱いやすさで人気を博しました。
ボディサイズは全長4455mm×全幅1825mm×全高1620mm、ホイールベースは2640mmで、都市部などでも扱いやすいサイズ感ですが、広々とした室内空間とラゲッジスペースを両立しています。
登場から3年半以上が経過した2025年5月23日、トヨタはカローラクロスの一部改良を発表しました。ガソリン車を廃止して全車がハイブリッドとなったほか、装備の充実化や電動4WD「E-Four」の制御の変更、ウインカーを路面に投影する「シグナルロードプロジェクション」、先進運転支援「トヨタ セーフティ センス」の機能向上などを図っています。
そしてこの一部改良にあわせて、トヨタのモータースポーツブランド「TOYOTA GAZOO Racing」は、改良型のカローラクロスに「GR SPORT」グレードをラインナップ。2025年8月4日を発売予定としています。
カローラ GR SPORTは専用パワートレインやスポーティな内外装の採用などで、走りの楽しさを追求したモデルです。
カローラ GR SPORTのパワートレインには、新開発の2リッター「M20A-FXS」エンジンを用いた高出力のハイブリッドシステムを搭載。2リッターハイブリッドは通常モデルには採用されておらず、GR SPORT専用となっています。
今までのコンパクトで軽量な設計を継承しつつ、高い燃費性能と優れた動力性能を実現しており、システム最高出力は146kW(199PS)をマーク。
トランスミッションには、マニュアル感が楽しめる6速シーケンシャルシフトマチックを採用し、小気味良い走りを実現。
いっぽう、WLTCモード燃費は1.8リッターハイブリッド車より少し落ちるものの、23.3km/Lをマーク。スポーティながら燃費性能も良好です。
駆動制御も最適化され、アクセルの反応性も向上しています。駆動方式は電気式4WDのE-Fourのみの設定です。
足回りには、GR SPORT専用のサスペンションが装備されています。ブッシュの高硬度化やショックアブソーバーの変更、車高の10mmダウンなどの専用チューニングが施され、ハイレベルなステアリングレスポンスや安定性、快適な乗り心地を実現しました。
さらに、ボディには剛性を高めるリアバンパーレインフォースを装着。高い操縦性能とフラットライドを両立させています。
エクステリアには、GRモデル共通の六角形メッシュ形状をあしらった「ファンクション マトリックスグリル」をフロントバンパーに採用。両サイドにある開口部で空力を整え、走行安定性を向上させます。
また、GRならではのヘッドランプ一体型のデザインを上部グリルに採用させ、上下で異なる印象のフロントマスクになりました。
そして、ダーククリア切削光輝+ブラック塗装の専用19インチアルミホイールや、レッド塗装のブレーキキャリパー(オプション)、専用ブラックパーツやGR専用エンブレムなど、細部にもGRらしいこだわりが詰め込まれています。
インテリアには、肩口まで大きく張り出したGRロゴ付きの専用スポーツシート、専用の本革巻き3本スポークステアリングホイール、パドルシフト、アルミ製ペダル、スモークシルバーメタリックの加飾パーツなどが採用されています。
スポーティな世界観を一層引き立てるとともに、通常のカローラクロスでは味わえない特別感ももたらしています。
一部改良を実施したカローラクロスの価格(消費税込、以下同)は276万円から。GR SPORTの価格は389万5000円からとなっています。
近い装備を持つカローラクロス最上級グレード「Z」(E-Four)が368万9000円で、GR SPORTはそこからわずか20万円少々のアップとなります。
内容を考えると、この20万円アップがもはや破格ともいえるレベルで、カローラクロスにスポーティなキャラクターを求めている人にとってはバーゲンプライスともいえそうです。GR SPORTの発売日「8月4日」が待ち遠しいところです。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。




































































































