「サイドブレーキ」もう古い? パーキングブレーキの種類で何が違う? レバー式、ペダル式、電動式…寿命は一緒?
パーキングブレーキには、「サイドブレーキ」とも呼ばれるレバー式と、足で踏み込むペダル式、さらに近年はボタンで操作する電動式も登場しています。それぞれどう違うのでしょうか。
サイドブレーキはワイヤーの「巻き直し」が必要
駐車時などにクルマが動かないようにしたり、緊急時のブレーキとして用いられるのがサイドブレーキです。運転席横のレバーを引き上げるタイプのものがこう呼ばれますが、現在ではペダルを踏み込むタイプも登場してきたことから、これらをまとめてパーキングブレーキとすることもあります。
サイドブレーキはかんたんにいうと、レバーを引くことでワイヤーを引っ張り、多くの場合は後輪にブレーキをかけるものです。このワイヤーは使っているうちに伸びてきてしまうので、定期的に巻き直す必要があります。
ある自動車整備工場の代表は、「ワイヤーが伸びているなどの異常は、レバーの違和感に表れる」といいます。レバーの引きが軽い、かなり上まで引き上げないと固さを感じない、といったケースです。
これについては、レバーを力いっぱい引き上げた際、何ノッチ(カチカチ鳴る音の回数をノッチ数という)でレバーがロックされるかという「引きしろ」が車種ごとに設定されており(厳密には力の基準も設定されている)、自動車メーカーなども日常点検のひとつとして、「引きしろ」のチェックを呼び掛けています。マイカーを点検に出し、ワイヤーが巻き直されて帰ってくると、レバーの固さが戻ったと感じたことがある人もいるかもしれません。
では、ペダルを踏みこむタイプのパーキングブレーキの場合はどうでしょうか。