「サイドブレーキ」もう古い? パーキングブレーキの種類で何が違う? レバー式、ペダル式、電動式…寿命は一緒?
ペダル式、電動式はどう違う?
ペダル式のパーキングブレーキは、ホンダによると「レバーがペダルに変わっただけで、『中身』はサイドブレーキとほぼ一緒です。ワイヤーの伸びといった変化についても、基本的に考え方は同じでしょう」と話します。ペダルの場合も、レバーの「引きしろ」と同様、力いっぱい踏んだ場合に何ノッチでペダルがロックされるかというノッチ数が決まっています。
一方、近年はレバーでもペダルでもなく、ボタンひとつ、あるいはシフトレバーをPレンジに入れると自動で作動する電動パーキングブレーキを採用するクルマも増えています。これには様々な方式がありますが、ホンダは自社の例を次のように説明します。
「電動パーキングブレーキは、後輪のブレーキキャリパー(ブレーキパッドを車輪とともに回転する円盤型のディスクに押し当てるパーツ)にモーターが搭載されており、ボタンを引き上げるとモーターが作動してブレーキがかかります」(ホンダ)
ホンダの電動パーキングブレーキでは、その場の傾斜などを検知してブレーキ力も自動的に制御されます。「従来のレバー式やペダル式のようなワイヤーを使った機構とは全く異なります」(ホンダ)といい、寿命などについても、従来型とは一概に比較できないそうです。
また、新型車などに電動パーキングブレーキが増えてきた理由の一つに、渋滞時も先行車が停止したら自動で停止する「全車速追従型クルーズコントロール」に対応するためということもあるようです。
ただし電動式ということで、バッテリーあがり時は作動しなくなってしまうことがあります。走行中のバッテリーあがりはほぼないので、そこまで心配することはないですが、マイカーが電動パーキングブレーキの方は、バッテリーあがり時の対処方法などを事前に把握しておくことをおすすめします。
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