クルマのメーターの表示速度は目安? レーダー探知機等とも異なる車速、何が正確?
クルマのスピードメーターは、実測値との誤差が法令でも認められています。オービスを探知するレーダー探知機などをつけていると、スピードメーターとは異なる車速が表示されることも。どれが正確なのでしょうか?
スピードメーターは実速度よりも高めに表示されることがある
車のスピードメーターは、実速度と若干の誤差が生じることがあるといわれます。実際、「道路運送車両法の保安基準の細目を定める告示」でも、「速度計の指度は、平坦な舗装路面での走行時において、著しい誤差のないものであること」として、車検場の速度計試験器とのあいだで次のような範囲の誤差を認めています。
10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1
※V1=スピードメーターの表示速度、V2=速度計試験器を用いて計測した速度
実際の速度を当てはめてみると、スピードメーターが40km/hを指していた場合、より実測に近い値である速度計試験機の指す値は約30.9km~約42.6kmということになります。
車輪の回転数を基準にした計測の場合、タイヤのサイズや空気圧、摩耗具合によっても変わってくるため、実測値よりも高めの速度表示が認められているのです。なお、上の数式は2009(平成21)年以降に製造されたクルマに適用されています。
一方、オービスなどを探知する市販のレーダー探知機などをつけていると、ときにスピードメーターの表示速度とは違った数値が表示されることもあります。レーダー探知機はどのように車速を測っているのでしょうか。
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