2025年6月27日から29日まで、幕張メッセ（千葉市美浜区）を会場に開催されている「東京アウトドアショー2025」には、キャンプグッズやアウトドアギアのほか、車中泊仕様の車両やキャンピングカーなども展示されています。

　そんなキャンピングカーの中で注目を集めていたのが、JP STAR（愛知県豊明市）が出展する「Happy 1（ハッピーワン）」と名付けられた軽自動車ベースのキャンピングカーシリーズです。

　憧れのキャンピングカーを比較的買いやすい価格で手にすることができる軽自動車をベースとしたモデルは、現在特に人気を集めています。

　今回JP STARブースに展示されていたのは、共にダイハツの軽トラックであるハイゼットトラックをベースとしたものです。

　まず、「Happy 1 premium」と名付けられたモデルは、手の届く価格でありながら、快適な居住空間と最新の設備を備えたオールインワンのプレミアム空間を実現しています。

　ボディサイズは全長3780mm×全幅1690mm×全高2490mmで、登録上は軽ではなく普通車（8ナンバーキャンピングカー登録）となります。

　リアの居住スペースは余計な出っ張りなどを作らないことで、よりスタイリッシュかつ安全面にも配慮したデザインとなっています。

　にもかかわらず、収納式のフラットなサイドオーニングが内蔵されるなど、機能面で犠牲になる部分はゼロというのも特徴です。

　そして室内は、乗員定員4人分のベッドを展開できるスペースを確保し、キャンピングカーのキモでもある電源供給システムも強化され、走行充電、外部充電、ソーラー充電の3系統から充電することが可能。

　もちろんビルトインクーラーやFFヒーター、冷蔵庫にギャレーなども標準装備となっているので、納車されたらすぐに旅に出られる装備となっていて、さらに458万円からというお値打ち価格となっています。

　そしてもう1台、会場には「Happy 1+ City TYO」と名付けられたモデルも並んで出展されていました。

　ボディサイズは全長3790mm×全幅1690mm×全高2050mm（通常走行時）で、こちらも普通車登録となります。

　装備を厳選して、377万円からという価格に抑えただけでなく、ポップアップ式の天井を採用したことで、日常使いをすることも可能としている点が大きなポイント。

　前述のHappy 1 premiumは立派な居住スペースが確保されている反面、全高は2.5m近い数値となっているため、高さの面で行動範囲が限られてしまうという弱点がありました。

　一方、ポップアップ式の天井としたHappy 1+ Cityは、天井を格納した状態で2050mmの全高となり、ショッピングモールなどの立体駐車場でありがちな、上限2.1mから2.2mの高さ制限をクリアすることができます。

　そのため、平日は普段使いに供して、週末はキャンピングカーというように1台でマルチに使うことができるのです。

　もちろんポップアップ式の天井を上げればHappy 1 premium同等の全高2480mmまで拡大し、175cmの身長の人が直立できるほどのスペースが生まれるので、窮屈さを感じることもありません。

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　なおJP STARブースではこのほか、今回東京アウトドアショー初出展となる新型キャンピングカー「Happy 1 Turbo」もお披露目されていました。

　一見すると他のJP STAR Happy 1と似たモデルのように思えますが、こちらは軽バン「アトレー」をベースにしたニューモデルで、よりパワフルなターボエンジン搭載となっていたことから、こちらも注目の的となっていました。

　ひとくちに軽キャンピングカーといっても、各社さまざまな特徴があり、実車を見て初めて気付く部分も少なくありません。

　こういったさまざまな実車をチェックすることができるイベントの存在は、改めてありがたいといえるのではないでしょうか。