トヨタはなぜ新型5ドアHBに「カローラ」の名を? 12代目のトップバッターにかける思い

トヨタは2018年4月のニューヨークモーターショーで、「カローラハッチバック」という新しい5ドアハッチバックを公開しました。今回、正式発表を前に「カローラハッチバック」のプロトタイプ(試作車両)に試乗できたので、開発者の声とともに紹介します。

12代目のトップバッターは「ハッチバック」と決めた

 2018年4月に開催されたニューヨークモーターショーで、トヨタは「カローラハッチバック」とネーミングした新しい5ドアハッチバックを公開しました。この時点でトヨタ公式サイトによると、「2018年初夏、日本発売予定」とのことでした。そして今回、正式発表を前に「カローラハッチバック」のプロトタイプ(試作車両)に試乗できたので、開発者の声とともに紹介します。

トヨタ 新型「カローラハッチバック」(12代目カローラ)

 新型「カローラハッチバック」(日本仕様に関しては現時点では「仮称」)について語る上でかかせないのは、トヨタのCセグメントハッチバックの流れ。日本ではかつて「カローラFX」や「カローラ ランクス」などをカローラのハッチバックとして展開していましたが、2006年以降は販売店をカローラ店から「ネッツ店」や「トヨペット店」に販売店を変更すると同時に車名を「オーリス」に改めてカローラとは関連のない車種として販売しています。

 ところが新型では、再び「カローラ」というネーミングを採用する予定(欧州では「オーリス」を継承)。まずは「カローラシリーズ」に復帰した理由が気になるところです。

 新型「カローラハッチバック」のチーフエンジニアとして開発をまとめた小西良樹さんは「今回のカローラハッチバックの位置付けは、オーリスのフルモデルチェンジではなく、純粋に12代目(次世代)カローラのトップバッターなのです。このあと(新型カローラは)セダンやワゴンが登場する予定で、この車両はあくまでカローラのハッチバックなのだと理解してください」と言います。

 その背景には、ユーザー年齢層がどんどん上がっているカローラの若返り策という狙いがあるようです。

「カローラを若者に選んでいただけるクルマにしたい。そんな願いを込めて、どうすれば若々しさを感じてもらえるか? と考えたときに『最初にデビューさせるボディはハッチバックにしよう』という結論になったのです」と小西さんは言います。

トヨタ 新型「カローラハッチバック」のインパネまわり

 車体構造などはCセグメント用のTNGAを採用し、言い換えれば「プリウス」や「C-HR」と関連の深いモデルということになります。パワートレインは、日本仕様ではプリウス譲りの1.8リッターエンジンを組み合わせたハイブリッド、もしくは1.2リッターのターボエンジンを設定。まさに日本で大人気SUVとなった「C-HR」と同じパワートレインが組み込まれているというわけです。

「まずはコネクテッドカーであること。そしてスタイリング、走り。クルマに対してワクワクするような要素を兼ね備えています」。新型「カローラハッチバック」のセールスポイントを尋ねると、そう答えが返ってきました。

「コネクテッドカー」の内容についてはまだ発表されていないので追っての情報に期待したいところですが、走りに関してはミニサーキットで試すことができたので報告しましょう。

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