ジムニーやハイエースを戦車化? 公道も走れる究極の4WDシステム「クローラー」とは

クローラー車を買う人はどんな人? メンテナンスは?

 同社は「ハイパーデルタ」という自社開発のシステムを販売しており、これが328万円から。これに取り付け工賃が50万円ほどかかり、車種によってはリフトアップ、フェンダーカットなどの改造工賃が約30万円かかるということです。車両代を含めればそこそこ高額になりますが、やはり四季を通じて使える汎用性や、重機の価格を考えて購入するケースが多いようです。

ハイパーデルタ V3(クローラーの幅が450mmで、ハイエース、キャラバン、ランクル、パジェロ、2tクラストラック、マイクロバス、輸入四駆などに適合)

 どれくらい売れるのですか? という問いには「年間10台くらいですね」。主に、スキー場や山間部の温泉宿、電気・通信の保守会社などが購入するそうですが、「冬の狩猟に猟場を走り回るために、ハンターの人が買うことも多いですね」とのことです。
 
 ちなみにこのクローラー車、公道を走ることはできるのでしょうか。

「乗用車登録ができる車種であれば、公道を走ることが可能です。商用車は耐軸荷重の制限があり、『ハイエース・バン』などは前輪の耐軸荷重の計算でNGになってしまいます」と、一部商用車両でNGもあるようですが、ほとんどのSUVやワンボックスワゴンは公道もOKとのことです。

 気になるのは、購入後のメンテナンス。ゴムの履帯は使用状況によって耐用が変わりますが、目安として5000㎞から1万kmで交換。1年に一度、内部メカのグリースアップが必要な他、消耗部品の交換などを行う点検整備を推奨しているそうです。ユーザーの平均的なクローラーでの年間走行距離は、約1000㎞ということなので、履帯は4~5年はもちそうです。

 深雪をはじめ、砂や泥で抜群の走破力を発揮するクローラー車。他人とは違うRVを…と考えている人には、ぜひオススメです。

【了】

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