トヨタの「“最安”乗用車」がスゴい! 99万円で「4人」乗れる! 全長3.4mでサイズも“最小”な軽セダン「ピクシスエポック」とは
トヨタの最安乗用車として注目される「ピクシス エポック B“SA III”」は、99万円という低価格で新車が買えるという今どき貴重なモデルです。価格に見合う装備や性能は備えているのでしょうか。
「とにかく安い」トヨタの軽は買う価値アリ!
物価上昇のニュースが続くなか、車両価格の安いクルマへの関心が高まっています。
トヨタ「ピクシス エポック」は、ダイハツ「ミライース」のOEMモデルとして展開される軽乗用車で、トヨタが取り扱う乗用車の中でも最も安価なモデルとして知られています。
その中でも「B“SA III”」はエントリーグレードにあたり、車両本体価格(消費税込み)は99万2200円(2WD・CVT)と、軽乗用車市場でも屈指の低価格を実現しています。
![トヨタの軽セダン「ピクシスエポック」とは[画像は「L“SA III”」グレードの内装]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/06/20250618_TOYOTA_PIXIS-EPOCH_000.jpg?v=1750225465)
ピクシス エポックの価格設定は、OEM元であるミライースの同等グレード「B“SA III”」(99万2200円)と同価格で、上位グレードのミライース L(102万5200円)よりわずかに安く、ライバルであるスズキ「アルト A」(106万4800円)と比較しても7万円程度下回る設定です。
今どき、新車でこの価格という点だけでも注目されるのは当然といえるでしょう。
では価格が安い分、装備や性能面で妥協があるのかというと、部分的にはその通りです。
まず外観は、シンプルかつ実用性重視のデザインで、14インチスチールホイールにセンターキャップという仕様です。
電動格納式ドアミラーやキーレスエントリーといった快適装備は非装備となります。ヘッドライトはハロゲン式でオートライト機能が備わりますが、フォグランプは設定されていません。
インテリアも機能性に特化した構成で、ブラック基調のフロントセパレートシートはヘッドレスト一体型です。
リアシートにはヘッドレストが設けられておらず、必要な場合はディーラーオプションでの装着となります。
ステアリングはウレタン製、オーディオレス仕様となっており、快適性は最小限に抑えられています。
いっぽうで安全装備はしっかりと確保されており、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能、誤発進抑制制御、先行車発進お知らせ機能などを含む「スマートアシストIII」が標準装備されています。
エアバッグはデュアルSRSエアバッグ(運転席・助手席)を標準装備。サイドおよびカーテンエアバッグは、最上級グレードのG“SA III”に標準装備されていますが、「B“SA III”」グレードには設定されていません。
パワートレインには、660ccの自然吸気エンジン(KF型)が搭載され、最高出力49PS・最大トルク57N・mを発揮します。
トランスミッションはCVTで、WLTCモード燃費は25.0km/L(2WD車)を記録。実燃費でも十分な効率性が期待でき、日常の移動手段としては申し分ないスペックです。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mmで、取り回しの良さも特筆すべきポイントです。最小回転半径は4.4mと小さく、狭い道や駐車場でもストレスの少ない運転が可能です。
必要最低限の機能と安全性を持ちながら、「100万円を切る価格」で新車が購入できるという点は非常に大きなメリットです。
通勤や買い物といった日常の移動用途に絞れば、その“割り切りの良さ”こそが、ピクシス エポック最大の魅力といえるかもしれません。
予算を抑えつつも、中古車ではなくどうしても新車を手に入れたい人にとって、ピクシスエポック B“SA III”は現実的かつ有力な選択肢として検討に値する1台といえるでしょう。
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