梅雨シーズンで“車内”も「湿気MAX」に! イヤ~な「ジメジメ」どう対策する? 超手頃「ワンコイングッズ」や「心遣い」で変わることも 今から始めたい「クルマの梅雨対策」は?

梅雨の今、クルマの車内もジメっとした状態になっています。手軽にできる湿気対策を紹介します。

除湿対策は必須です

 全国各地が梅雨入りし、雨が降れば屋外だけでなく家の中もジメジメした状態がしばらく続きます。

 そして、密閉された空間であるクルマの車内も、当然ながら湿度が高くなっています。今回は、お手軽にできる湿度対策グッズをピックアップしてみました。

梅雨時期特有の「ジメジメ」対策は?(画像:PIXTA/イメージです)
梅雨時期特有の「ジメジメ」対策は?(画像:PIXTA/イメージです)

 すでに沖縄地方は例年よりもかなり早く梅雨明けしていますが、その他の地域では7月の中旬にかけて、しばらく梅雨が続きます。

 地域によって誤差はあるものの、1年のうちでもっとも湿度が高い時期となります。さらに梅雨明けしても、しばらくは蒸し暑い時期が続きます。

 そんななか、買い物や通勤、送迎などでクルマはいつも以上に大活躍しますが、完全屋内保管でない限り、クルマの窓は完全に閉じられた状態で駐車します。

 雨の日にクルマを使えば、当然ながら車内は湿気がすごいことになります。

 そのまま放置しておくと車内がカビ臭くなったり、エアコンから臭うなんてことにもなりかねません。また、長期的に見れば内装(特に天張りやドア内張りなど)を傷めてしまうことにもなりかねません。

 特に旧車オーナーであれば、カビやサビの発生は致命的なトラブルになることもあり、しっかり対策を取りたいところです。

 そこでおすすめしたいのが、ホームセンターなどで3個1パックなどで売られている除湿剤です。ワンコイン(500円)あればおつりがくるほど安価で手に入ります。

 梅雨の時期であれば、車内に1個置いておくと1ヶ月前後でほぼタンクの水がいっぱいになります。

 大型ミニバンなど、車内の容積が大きいクルマであれば、2個以上置いておくことでもう少し長持ちしますが、梅雨の時期は2ヶ月はもたないと思われます。

 他の人に見られるのがちょっと恥ずかしいようであれば、シートの下やラゲッジスペースなどに置いても湿気を吸ってくれます。

 ただし、そのまま置いたことを忘れてしまい、タンクが満水状態のまま放置されてしまっては本末転倒です。

 梅雨から夏の終わりに掛けては1ヶ月に1度程度、湿度の少ない秋から冬に掛けては3ヶ月に1度くらいの頻度でタンクの空き容量をチェックしてみてください。

 ちなみに、除湿剤の主な成分は塩化カルシウム、いわゆる「塩カル」です。この塩化カルシウムが水分を吸い取り、水と溶け合うことでタンクの底にたまっていくのです。

「塩カル」と聞くと、冬の時期に降雪地帯などの道路にまかれる塩カルと同じで、クルマに付着したままそのまま放置するとサビを誘発します。

 基本的に除湿剤のフタは丈夫にできており、突起物が当たらない限りは破れる心配はそれほどありませんが、万が一破れてしまったら大変です。

 タンクに溜まった水を捨てる際はもちろんのこと、車内に置く際にもフタに穴が開かないよう、充分に気をつけてください。

 また、意外に侮れないのが100円ショップで売られているさまざまな除湿グッズです。

 カー用品コーナーに置かれているアイテムはもちろん、家のクローゼットに置くタイプ、脱臭機能を併せ持つタイプ、竹灰など、用途や置くスペースによって驚くほど種類があります。

 ホームセンターで売られている除湿剤よりも全体的に小振りで、その分、除湿効果の持続期間も短いとはいえ、手軽に設置できるのが魅力です。

 ワンコイン(500円)あれば、1個だけでなく、さまざまな除湿剤を入手し、自分の用途にあったアイテムを見つけることもできます。

 さらに、こうしたアイテムだけでなく、クルマに乗り降りするときにちょっとした心遣いで湿気を防げることもあります。

 例えば、傘はしっかり水気を切ってタオルなどで拭いてからクルマにしまったり、強い雨のときに車内が濡れてしまったら軽く拭いたり、濡れた靴や長靴を入れておくトレイを用意することも有効です。

 また梅雨とはいえ、わずかな晴れ間が差すこともあります。その時は窓を全開にして風通しを良くし、エアコンを作動させ、内部の結露などを取り除くのも良い対策になります。

 手軽にはじめられる除湿対策ですし、ぜひ今年の梅雨から試してみてください。

【画像】「えっ…!」 これが「激臭エアコン」の原因です! 画像で見る(16枚)

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

画像ギャラリー

Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. 「…この塩化カルシウムが水分を吸い取り、水と溶け合うことでタンクの底にたまっていくのです。…」塩化カルシゥムは「潮解」と呼ばれる化学反応で吸湿を行うので吸湿後の液体は殆ど蒸発することは無い(残った液体が蒸発して元の木阿弥的な事には成らない(全く蒸発しない訳では無い))。ただ、有るからという安心感だけで、全て液体に成った後もそのまま置いて居てもそれ以上の効果が無いので注意したい。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー