開けにくくない? リアドアハンドルが「かくれんぼ」のクルマ、なぜ増えた

クルマのドアハンドルは一般的に窓の下にありますが、近年の日本車ではリアドアのハンドルを窓の後方に設け、ハンドルがどこにあるかわからないようなデザインを採用するクルマが増えています。もちろん、各社とも「あえて」その位置に設けているのです。

リアドアのハンドルはどこに?

 クルマのドアハンドルは一般的に、窓の下にあります。ベーシックな日本車では、下から手をかけて引き上げるフラップタイプが多かったのですが、現在はグリップを握って引っ張るバータイプが一般的といえるかもしれません。

 ところが、最近登場したいくつかの車種では、フロントドアはそのようなバータイプのハンドルを窓下に設けているものの、リアドアについては配置を大きく変えているものがあります。

スズキ「スイフト」。リアドアのハンドルは窓の後方にある。

 たとえばホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」、日産「ジューク」といったSUVのほか、コンパクトのスズキ「スイフト」、軽ワゴンのホンダ「N-BOX SLASH」といったクルマです。これらでは、リアドアハンドルを窓の後方、Cピラー(後席の後ろにある柱)に埋め込むような形で配置されており、一見してハンドルがどこにあるかわからないようなデザインになっています。

 これらドアハンドルの多くは、ピラーに沿ってフラップタイプのハンドルが縦に配置(「C-HR」は横)されていて、フロントドアのハンドルよりも高い位置にあります。使い勝手の面で問題はないのでしょうか。

 2017年モデルからこのタイプのリアドアハンドルを「スイフト」に採用した、スズキに話を聞きました。ちなみに同社はこれを「ピラーマウントドアハンドル」と呼称しています。

――なぜ「ピラーマウントドアハンドル」を採用したのでしょうか?

 スポーティなイメージを大切にすべく、コンセプトにあわせてスタイリングを優先した結果です。このリアドアハンドルは、欧州のハッチバック車では以前から採用されているほか、近年は日本でもSUVなどで採用例が増え一種のトレンドであったことから、スズキとしても今回初めて採用しました。

――スタイリングのうえで、どのような点を工夫されたのでしょうか?

 リアフェンダー(リアタイヤを覆うボディパネル)回りにボコっと厚みを出し、抑揚を強めています。そのようにデザインを追求した結果、ドアハンドルをCピラーに移すこととなったのです。

――ドアハンドルとしての実用性はどのようにお考えでしょうか?

 リアドアハンドルの位置は地上から1260mmですので、特段高すぎるわけでもないでしょう。使い勝手の点で問題があるといった声は聞かれません。

【画像】さらに特殊なリアドアハンドルの「C-HR」

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