2025年1月、トヨタ「クラウンセダン」の特別仕様車「Z “THE LIMITED-MATTE METAL”（以下、ザ・リミテッド・マットメタル）」が公開され、話題となっています。

　そして、同年5月22日に正式発表され、6月2日に発売されました。

　このザ・リミテッド・マットメタルは、専用のマット塗装を施したクラウンセダンの特別モデル。一体どのような特徴があるのでしょうか。

　2022年のフルモデルチェンジで登場した16代目「クラウン」は、クロスオーバーSUVの「クラウンクロスオーバー」がデビュー。

　その後、2023年11月にスポーティSUVの「クラウンスポーツ」と4ドアセダンのクラウンセダンが登場し、2025年3月にワゴン×SUVの「クラウンエステート」が発売され、すべてのラインナップが出揃いました。

　重厚な雰囲気の箱型デザインだった過去のクラウンと比べ、現行モデルは「ハンマーヘッド」と呼ばれる最新のシャープなフロントマスクを採用し、これまでとはひと味違う、スタイリッシュなデザインへと一新されました。

　唯一のセダンタイプとなるクラウンセダンでは、ボディサイズを全長5030mm×全幅1890mm×全高1475mm、ホイールベースを3000mmに設定。正統派セダンにふさわしい、堂々としたスタイリングです。

　そして、今回発売されたクラウンセダンのザ・リミテッド・マットメタルは、「マットメタル」という特別なカラーリングを用いているのが最大の特徴となっていて、特別モデルである「THE LIMITED」を象徴する「静謐（せいひつ）な質感」を生み出しています。

　また、マットメタルのカラーリングを施したボディには、TMコートという特殊表面処理が施されています。ベースカラーの上にツヤ消しクリアをし、そのさらに外側にコーティングを行うことで「匠の技術で薄膜かつ均一に仕上げてある」とのこと。

　このTMコートが持久力のある防汚性と汚れ除去性を生み出し、美しいマットメタルの質感を長く維持します。

　インテリアはブラックラスター色仕上げとしたほか、インパネ加飾などにブラック杢目を採用。ステアリングやシフトノブには滑り止めのディンプル加工を施し、インパネにはザ・リミテッド・マットメタル専用のレーザー刻印を追加しました。

　さらに、専用キーやマニュアルケースも付属するなど、所有感を満たす特別なアイテムも用意されています。

　HEV（ハイブリッド車）とFCEV（燃料電池車）の2種類のパワートレインが設定され、駆動方式は2WD（FR：後輪駆動）。価格（消費税込）はHEVが810万円、FCEVは910万円です。

　クラウン専門店「THE CROWN」のみで購入することができます。

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　ザ・リミテッド・マットメタルは、クラウンクロスオーバーとクラウンスポーツの特別仕様車として限定発売され、好評となっています。

　なお、クラウンセダンのもうひとつの特別仕様車として、初代登場から70年を記念した「Z “THE 70th”」も同時に発売されました。