日産「高級ミニバン」の「“純正”車中泊」仕様がスゴい! 4人が寝られる「エルグランド」!? 「コンロ・シンク」&「2段ベッド」も装備の「フィールドベース」とは
多彩なバリエーション展開! なかには純正「キャンパー」仕様も!?
そんな初代エルグランドには「ハイウェイスター」「ライダー」「ロイヤルライン」(のちの「VIP」)「アンシャンテ」などのさまざまなカスタムモデルや特別仕様車、福祉車両などが矢継ぎ早に販売され、これも同車の人気を後押ししました。
そのなかでも、登場直後に発売された「フィールドベース」は、今こそ再注目したい特別仕様車といえます。
![初代 日産「エルグランド」に設定された特別仕様車「フィールドベース」はオーテックジャパン(現・NMC)が手掛けた純正キャンピングカー仕様[Photo:NMC]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/05/20250523_NISSAN_e50_ELGRAND_fieldbase_1999_001.jpg?v=1747995390)
フィールドベースは、オーテックジャパン(現・NMC)が架装したキャンピングカーです。
外観はほぼノーマルのまま。中堅グレード「V」の3.3リッターガソリンモデルがベースで、2WDと4WDの両方を設定していました。
2列目・3列目シートを倒した上にベッドボードを載せて作る下段ベッドには大人2名、天井から吊り下げて設置する長さ1.6mの吊り下げ式上段ベッドには子供2人の就寝が可能。
車体後部に設置されたボックスには、調理台付きシンクとコンロ、および収納スペースをシステマチックに組み込んでいます。
オプションとして、夜間車中泊時のプライバシーを守るフロントカーテン、夏の夜には必須の網戸(モスキートネット)、積載力をアップさせるヘビーデューティーラック&サイトタープなども用意されていました。
当時のカタログには「ゆとりあるベッドルームと機能的なキッチン設備で家族や仲間との時間が待ち遠しくなります」と記されています。
発売から27年が経った現在もなおワクワクさせてくれる一台です。
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圧倒的な強さを見せた初代エルグランドは、こうして見返してみても今なお強い魅力を放っています。
しかし2代目以降はアルファード/ヴェルファイアの後塵を拝し続けており、3代目モデルは2010年の発売以来、長らくモデルチェンジも行われていません。
そんな中、ついに登場する次期モデルは、初代のようなインパクトを市場に与え、アルファード/ヴェルファイアに一矢報いるモデルであって欲しいと思うのは筆者(遠藤イヅル)だけでしょうか。登場の日を楽しみに待ちたいと思います。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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