妊婦はシートベルトをするべき?「妊娠中免除」は大きな誤解、道交法でも着用は義務
母子手帳にも2009年頃から「妊娠中のシートベルト」の記述を追記
2008年春に発刊された「産婦人科診療ガイドライン」(日本産婦人科学会)に、「妊婦さんからシートベルト着用に関して尋ねられたら?」という項目があり、その回答として初めて以下の内容が追記されました。
“「斜めベルト(肩ベルト)は両乳房の間を通し、腰ベルトは恥骨上に置き、いずれのベルトも妊娠子宮を横断しない」という正しい装着により交通事故時の障害を軽減化出来ると説明する。”
この件に関連して、2009年頃から全国の自治体で配布される母子手帳にもそれまで一言も触れられることのなかった「妊娠中のシートベルト」について、自治体によってイラストがあったり、記述が詳しかったりの解説が追加されました。
妊娠中のシートベルト着用については「産婦人科診療ガイドライン」(日本産婦人科学会)でも推奨されています。
妊婦さんやそのご家族の皆さん、どうか安心してシートベルトを着用してください。
【了】
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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