レクサス新型「“5人乗り”セダン」公開! 340馬力超えの「“高性能”モデル」&斬新「赤いレクサスエンブレム」採用! 全長5.1mのビッグボディ誇る「ES」が日本の販売店でも話題に
2025年の上海モーターショーで、レクサスがフルモデルチェンジを受けた新型「ES」を世界初公開しました。ESは、日本でも販売されるモデルですが、国内の販売店ではどのような反響があるのでしょうか。
新型ESが販売店でも話題に?
2025年4月23日、中国・上海で開幕した「上海モーターショー」で、レクサスは新型「ES」を世界初公開しました。
レクサスの中でも特に重要な位置づけを持つESは、今回のフルモデルチェンジにより8代目へと生まれ変わっています。果たして新型は、これまでのモデルと比べてどのような進化を遂げたのでしょうか。

ESは、1989年にフラッグシップセダン「LS」とともに北米市場で初めて登場したミドルサイズのラグジュアリーセダンです。
当初から静粛性や快適性を追求し続け、後にトヨタ「ウィンダム」として日本市場にも導入されるなど、多くのドライバーに愛されてきました。2018年には7代目モデルが登場し、日本でもESとして正式に展開が始まりました。
ベース車両はトヨタ「カムリ」であり、前輪駆動(FF)を採用したことで、室内の広さと快適な乗り心地が特徴となっています。
7代目モデルでは、GA-Kプラットフォームを用いることでスポーティさを強調し、また世界初となるデジタルアウターミラーを量産車として採用するなど、先進性を打ち出してきました。
これまでにESは80以上の国と地域で販売され、2024年には中国市場において累計100万台を突破するなど、レクサスの中核を担うグローバルモデルへと成長を遂げています。
今回フルモデルチェンジを受けた8代目の新型ESには、「Experience Elegance and Electrified Sedan(エクスペリエンス・エレガンス&エレクトリファイド・セダン)」というコンセプトが掲げられました。
レクサスが目指す電動化戦略において、次世代ラインナップの先駆けとなるモデルと位置づけられています。
ボディサイズは、全長5140mm×全幅1920mm×全高1555〜1560mm、ホイールベース2950mm。
最大の特徴は、従来のハイブリッド(HEV)に加えて、シリーズ初となるバッテリーEV(BEV)モデルが設定された点です。
HEVでは、2.5リッター直列4気筒エンジン搭載の「ES350h」「ES300h」に加え、新たに2リッターエンジンを搭載した「ES300h」も用意されました。
さらに、一部モデルにはAWD(四輪駆動)仕様も設定され、より多様なニーズに応える体制が整えられています。
BEVモデルでは、前輪駆動(FWD)の「ES350e」と、最高出力342馬力を誇る四輪駆動(AWD)の「ES500e」を展開。
とくにAWD仕様には、四輪の駆動力を緻密に制御する「DIRECT4」を採用し、安定した操縦性能とドライビングプレジャーの両立を目指しました。航続距離は約685kmを誇り、実用性の高さも大きな魅力となっています。
プラットフォームには、従来型のGA-Kをベースに、電動車専用に最適化した設計が施されました。これにより、HEVとBEVという異なるパワートレインを高次元で両立させています。
また、エクステリアデザインにも大きな変革が加えられました。
新型ESのスタイリングは、2023年に「ジャパンモビリティショー」で公開されたBEVコンセプト「LF-ZC」にインスパイアされており、歴代ESのエレガントさを受け継ぎながらも、さらに洗練されたクリーンな印象を持たせています。
従来型の象徴であったスピンドルグリルに代わり、新たに「スピンドルボディ」デザインを採用。空力性能を高めるとともに、セダンとしての美しいプロポーションも追求しています。
ボディカラーには、新色「SOU(蒼)」を含む7色をラインナップ。
インテリアでは、開放感と見晴らしの良さを重視したパッケージングがなされ、より快適な室内空間を実現。ウインドウ下端を下げることで視界が広がり、また後席の居住性も格段に向上しました。
加えて、世界初採用となる「レスポンシブヒドゥンスイッチ」や、イルミネーション・空調・香りを連動させる「センサリーコンシェルジュ」を導入し、上質な体験価値を提供しています。
インパネには竹をモチーフにしたオーナメント加飾が施されるほか、内装色には新たに「アオタケ」が加わり、素材・デザイン面もより洗練されています。
新型ES発表後、国内のレクサス販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
都内のレクサス販売店のスタッフは次のように話します。
「反響としましては『顔つきがかっこいい』という声や、『サイズアップにより迫力がでた』と評価していただいております。今回は顔周りが大きく変わっていますので、そのことに関する声も多い印象です」
一方で、関西の販売店スタッフも次のように話しています。
「問い合わせは多くいただいております。『ゆとりのある室内で乗り心地が良さそう』『内装が洗練されていて良い』というように、インテリアを評価する声をいただいております。一方で、外装に関しても『サイズアップにより迫力がでた』と評価していただいております」
このように、販売店でも問い合わせが殺到しているようですが、実際の発売はいつ頃になるのでしょうか。
前出の都内の販売店スタッフは、次のように述べました。
「正式発表はまだされていませんので、来年ごろ発売になる見込みです。現状は事前予約も承っておりません。まずは電気自動車で登場し、次にハイブリッドを出す予定になっていますが、正式な情報はまだ出ていません」
同じように、前出の関西の販売店スタッフも次のように話しています。
「正式な情報はまだでておらず、正式発表は今年の年末もしくは来年の春ごろになるのではないかと思われます。まだ価格も決まっておらず、上海モーターショーに展示したままの形で発売するとも限りません」
価格や仕様、予約開始時期は未定であり、上海モーターショーで展示されたモデルがそのまま市販されるかどうかも現時点では不明というのが販売店での反応でした。
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8代目となる新型ESは、伝統と革新を高次元で融合させた一台に仕上がっているようです。
レクサスの新たな方向性を象徴するこのモデルは、今後のグローバル市場においても大きな注目を集めることでしょう。
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