軽自動車で「ターボ」って必要ですか? 街乗りは「安いノンターボ」でも大丈夫? 「十分でしょ」「NAはトロい」意見も!? 「パワー」「値段」どちらを選ぶか… “軽の選び方”に反響

軽自動車の多くのモデルでは「ターボ車」「ノンターボ車」どちらも設定されています。それぞれに対し、SNSでもさまざまな意見が寄せられています。

軽自動車「ターボ」or「ノンターボ」どちらを選ぶ?

 軽自動車の多くのモデルでは、「ターボエンジン」を搭載するものと、そうでない「ノンターボ(自然吸気エンジン)」車の両方が設定されています。
 
 どちらを選ぶべきなのか、SNSなどでも多彩な意見が寄せられています。

ターボかノンターボか、軽の選び方は?(画像はイメージ)
ターボかノンターボか、軽の選び方は?(画像はイメージ)

 軽自動車は規格が定められており、ボディサイズなどのほかに、エンジンの排気量が660ccまでに制限されています。

 エンジンの排気量とは燃料を燃やすシリンダーの総容積のことで、排気量が多いほど出力も向上する傾向にあります。

 コンパクトカーなどでは、エンジンの排気量は1000cc(1リッター)から1500cc(1.5リッター)程度が一般的です。

 いっぽう「ターボエンジン」はエンジンへ空気を送り込む過給機であるターボ(ターボチャージャー)を備えており、排気ガスを利用して風車のようなタービンを回し、エンジンへ空気を送り込む量を増やすことで燃焼を増加させ、パワーを得ています。

 軽自動車のように排気量の上限が決まっている場合、このターボでパワーを補うことができます。

 そのため、ターボ搭載車(以下、ターボ車)の最大のメリットは、「パワーがあり、力強い加速が可能」という点になります。

 例えば登り坂や、高速道路の合流、一時停止からの加速などで、ターボ車とノンターボ車では大きな違いがあります。

 ノンターボ(NA・自然吸気エンジンとも)車ではアクセルを床まで踏みつけ、思わず歯を食いしばってしまうような緊張感が漂うのに対し、ターボ車では余裕のある加速が可能です。

 ただし、ターボ車にはデメリットがあります。まずひとつが「燃費」です。

 ターボ車はターボチャージャーでたくさん空気が送られて、エンジンの燃焼を増やしますが、その分ガソリンを多く使うことになります。

 ただし、近年では燃焼効率の向上や可変機構などエンジン本体の性能アップに加え、電子制御の進化により、以前ほど燃費が悪化しないようになりました。

 そして、次に大きなデメリットが「車両本体価格の高さ」です。

 ターボが追加された分、エンジンは複雑になります。それが車両価格に反映され、およそ数万~十数万円程度アップし、安価な軽自動車にとっては決して小さい額ではありません。

 これは中古車でも同様で、同一車種でもターボ車のほうが人気であることから、流通価格もターボ車のほうが高い傾向にあります。

 いっぽう、ターボ車は上位グレードのモデルに採用されている傾向にあります。

 上位グレードモデルでは内外装が上質でスポーティになっていたり、装備が充実していたりするので、そういった点を考えれば単にターボだから価格が高いというわけではないパターンもあります。

 さらに、ターボ車を長く乗り続けた場合、「維持費の高さ」もデメリットです。

 ターボ車はノンターボ車と比べ、エンジン内部が高温になりやすく、エンジンオイルの定期交換のサイクルが短い傾向にあります。

 これは熱の影響でエンジンオイルの劣化が早まり、オイルの作用である潤滑や冷却、洗浄、密閉などといった効果が減少するため、早めにオイル交換をしなければならないのです。

 オイル交換をしないと摩擦が増え、エンジンの致命的な故障になるため、ターボ車ではこまめな交換が必要になります。

 例えばダイハツでは、軽自動車のオイル交換は「1万kmまたは6か月」を目安としていますが、ターボ車の場合は「5000kmまたは6か月」を目安としており、ふだん長距離通勤をしたり、仕事で使うようなケースでは、オイル交換の費用がかさみます。

 しかし、軽自動車はエンジン本体が小さく、オイルの容積も少ないことからオイル交換でかかる費用は大きな出費ではなく、またノンターボ車でこまめにオイルを変えるという乗り方の人もいるので、大きな違いではないかもしれません。

※ ※ ※

 軽自動車でターボが必要かどうかについては、SNSでもさまざまな意見が寄せられています。

 ターボ車に乗るという人は「車重があるのでターボ買って大正解でした。燃費より動力性能でストレスなしです」「一度でもターボ車乗ってしまうとNAのノロさにイラつきます」など、ノンターボ車の非力さを考えると絶対に必要だとする意見があります。

 いっぽう、「日常の街中のチョイ乗りに使うならノンターボでも問題ないでしょう」「街中で1人で乗るなら、ターボはいらないです」「本当に街乗りのみだったらNAでもいいと思う」と、ノンターボ車に乗る人からは、ターボが活躍する場面が限られているとする意見もあります。

 ターボ車はストレスなく走行できるのが魅力ですが、高速道路やバイパスを全く使わなかったり、市街地の平坦なところに住んでいる場合は、ノンターボ車でも十分なこともあります。

 軽自動車を選ぶ際は、地域の地形や使用するエリアの道路の特性、日々の使い方、ライフスタイルも含めて考えるべきで、もしどちらがいいか悩んでいる場合は、販売スタッフに気軽に相談するといいでしょう。

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2件のコメント

  1. ターボよりも電動でしょ。ターボは低回転ではパワーが出ない。どっちみち回すのが前提になるので、低回転からほぼMAX出力なモーターのほうが良い。燃費のことを考えても、ターボよりもハイブリッドが軽には最適ですよ。

    • その通りで、モーターの最大トルクは停止状態からのスタート時ですからね。
      回転を上げないと力が出ないエンジンは、
      本来は自動車には向いていない。
      それを変速機で補っている。

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