「スカイラインを諦めない」から4年… 日産がついに次期型を公言!巨額赤字の決算… 経営再建図り“NISSAN復活”なるか
日産にとっての「いいクルマ」ってなに? エスピノーザ新社長が答える!
クルマ屋は“いいクルマ”を提供することが最大の反撃なはずですが、そこはどうなのでしょうか。そこで質疑応答でその辺りについて聞いてみました。
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【筆者】
日産の復活に向けてのシナリオをいくつかお聞きしましたが、重要なのは「いい商品」だと思っています。ただ、開発体制刷新の話を聞くと効率論の話が多いのが気になりました。そこでお聞きしたいのが、社長にとって「いいクルマ」とは何でしょうか。その辺りを教えてください。
【エスピノーザ】
とても深いご質問です。何時間もお話できると思います。
今回の再建計画で大事な事は、日産の“心臓の鼓動”を取り戻すということです。
もちろん、台数と収益を重視した「コアモデル」もとても大切ですが、私は日産のDNAを体現するアイコニック「ハートビートモデル」、つまりワクワクするクルマを活用して皆さんを“笑顔”にすることも大事だと考えています。
日産とは多くのファンや愛好者がたくさんいるブランドですので、これを活用していかなければダメでしょう。
このようなクルマをより上手く開発してグローバルに提案していく必要があります。
弊社の企画担当者/デザイナー/エンジニアたちは高い能力がありますので、これらをフル活用していきます。
この強みこそが日産ブランドを強化し、お客様を来店に導くと思っています。
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今回の決算発表は上記の通りシリアスな内容だったため、冒頭から常に厳しい表情だったエスピノーザ氏ですが、この質問をした時に表情が少しほころんだのを筆者は見逃しませんでした。
更に以前はこのような質問をしてもクルマの事を語ってくれる日産のトップは少なかったですが、エスピノーザ氏の“パッション”を聞き、「これまでとはちょっと違うかも」と言う期待が少しですが生まれました。
もちろんパッションだけでは経営再建ができない事など重々承知していますが、パッションが無いとブランドは崩壊します。
日産が日産であるためにも、ここは守らなければいけない絶対領域でしょう。
なぜなら、再建できてもパッションが無い日産だったら、魅力はありませんので。













































