マツダ「ロードスター」がベースとは思えない!? 斬新すぎる「2人乗りオープンカー」がスゴイ! 最後の光岡「ファイナルヒミコ」どんなモデル?
個性的なクルマを製造する光岡は、2025年3月に「ファイナルヒミコ」を限定販売しました。その名の通り、「ヒミコ」の最終モデルですが、どのようなモデルなのでしょうか。
これで最後!? 光岡「ファイナルヒミコ」とは?
2025年3月、光岡自動車(以下、光岡)は「Final Himiko(ファイナル ヒミコ)」を発表しました。
「Himiko(ヒミコ)」は同社が生産しているオープントップの2シータースポーツカーシリーズ。残念ながら今回で最終生産となるため、ファイナルヒミコと名付けられました。
このヒミコおよびファイナルヒミコは、どのようなクルマなのでしょうか。

ヒミコは、光岡が2008年から販売している2ドアオープンのカスタムカーです。
そもそも、光岡は市販車をベースにしたクラシックカー風のカスタムカーを手掛けるメーカーですが、ヒミコもその例に漏れずレトロな見た目をしています。
初代ヒミコのベースとなっている車両はマツダ3代目「ロードスター(NC型)」。エンジンなどメカニズムはベースのままですが、ホイールベースを700mm延長するなどプラットフォームに手を加え、オリジナルの架装を取り付けることで“別のクルマ”になっています。
特に目立つのが、「豪華客船が大海を進む瞬間をイメージした」というクラシカルなエクステリア。大型のグリルと同じく大きな丸目ライトが特徴のフロントは、大きく張り出したフェンダーも目を引くポイントです。
サイドから流れるようなラインでつながるリアは、レトロさだけでなくアーバン感もある独特のデザインに仕上がっていました。
この初代モデルは2018年まで販売され、同年2月からは4代目ロードスター(ND型)をベースにした2代目ヒミコが登場。初代はカブリオレもラインナップされていましたが、2代目からはソフトトップのみとなります。
世代が変わったものの「ロングノーズ・ショートデッキ」のスタイルとクラシカルなエクステリアという基本的な部分はキープ。
その一方で、フロントアンダーカバーとフェンダー内部が「翼断面形状」へと変更されており、これによりハンドリング性能がアップしました。
そして、ヒミコの最終生産モデルとなるファイナルヒミコは、2025年3月14日に販売されたわずか10台のみの限定車です。
ベースは2代目ヒミコと同じ4代目ロードスターですが、6速ATを搭載する「Sスペシャルパッケージ」をベースとしており、新車ではなく良質な中古車をカスタムする「メイクアップモデル」。
そのため、ベース車両の状態によって販売価格が異なり、678万円から708万円で販売されました(消費税込)。
ファイナルヒミコは専用フロントフェンダーエンブレムやボディと同じカラーリングの「カラードドアアッパートリム」を装備。カラーリングは全10色ですが、10台それぞれでカラーリングが違っていて、各色1台限定。同じ色のファイナルヒミコは存在しません。
※ ※ ※
ファイナルヒミコはすでに完売しており、現時点で手に入れることは不可能です。
「欲しかった…」という人は、同じような個性を持つパイクカーが光岡から登場することを願いましょう。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。



















