前方で「ゆっくり走るパトカー」追い越しちゃっても大丈夫? うっかり違反になることもある!? 抜くときに注意したい「NG行為」とは?
クルマで走行している時、前方にパトカーが走っている時があります。何も悪いことをしていなくても緊張が走る場面ですが、パトカーがゆっくり走っている時、追い越してもいいのでしょうか。
普通に走っているパトカーって追い越していいの?
クルマで道を走っていると、前方に「パトカー」が走行していることがあります。
特に悪いことをしているわけではないのに、パトカーが前を走っていると自分の走りが問題ないか緊張する人も多いのではないでしょうか。

ただ、そのまま走行し続けていると緊張感は薄れ、やがてもしパトカーがゆっくりと走行していたら、いつまでも後ろを走行していることに嫌気が差すかもしれません。
法定速度で走るパトカーは追い越して良いものなのでしょうか。
実はパトカーを追い抜く(追い越す)こと自体は違反にはなりません。
ただし、追い越す際に何か道路交通法などを守らないような行いをしてしまった際に、違反に該当し検挙される可能性はあります。
実際、パトカーを追い越したことによりうっかり交通違反をして検挙されてしまうという事例はあるようです。
まずは代表的なものに「スピード違反」が挙げられます。
追い越す際にスピードを上げてしまい、法定速度を大幅に超えてしまいその場で捕まるということです。
しかし、スピードメーターで確認できる速度と実際に走行する速度では誤差範囲が規定されており、クルマによっても異なりますが、大体時速10km程度の上下の誤差があることも。
そのためスピードメーターでの速度が10km以下で超えていたとしても、検挙される可能性は低いのですが、できる限り超えないようにパトカーを追い越すようにすると安心です。
スピードの他には道路交通法第30条で定められている追い越し禁止場所で抜かさないようにすることも注意しましょう。
追い越し禁止場所とは、上り坂の頂上付近や道路の曲がり角付近、勾配の急な下り坂、交差点・踏切・横断歩道または自転車横断帯およびこれらの手前30m以内の部分、車両通行帯の設けられた道路を除くトンネルなどが挙げられます。
これらの場所は追い越し禁止なのは言わずもがなですが、追い越しをするには危険な場所であるから明記されているので、自分と周りの安全のため、パトカーでなくても追い越しをしてはいけません。
自分自身で「今ここではカーブが続いているので追い越しは不安だからやめよう」と周りの状況をみて追い越しの可否を判断するのが大切です。
なお、パトカーを追い越す際、パトカーが緊急走行していない状態であることが前提となります。
サイレンを鳴らし、赤色灯が点灯している際は緊急走行の状態であり、急いで現場に向かっているパトカーの妨げにならないように注意しましょう。
また、片側一車線の道で追い越す際は、センターラインをしっかり確認する必要があります。
センターラインは対向車線との間にある線で、白色と黄色の2色があり、黄色は実線のみですが白色は破線と実線があります。
黄色の実線が追い越しのために線を超えて右側を走行するのは禁止というのは知られていますが、白色の破線と実線に違いがあるのはあまり意識していない人も多いかもしれません。
警察庁の「交通規制基準」によると、左側の片側の幅が6m以上の道路、または道路交通法第30条で規定された追い越し禁止場所は白色の実線がセンターラインとなっており、これ以外の場合は破線となっています。
道路交通法第17条には左側部分の幅6m未満の道路の場合にセンターラインをはみ出して通行できるとしているので、破線の場合はセンターラインを超えて追い越してもいいですが、実線の場合はセンターラインを超えないように追い越さなければならないということになります。
ちなみに、黄色の実線と白色の破線が組み合わせている場合は、白色の破線側から右側へはみ出すのは大丈夫ですが、反対に黄色の実線側から反対車線へはみ出すのは違反となります。
※ ※ ※
パトカーが前を走っていると緊張感があると同時に、ゆっくり走っているとずっと後ろを走り続けるのはイライラしてしまうかもしれません。
大切なのは抜くにせよ抜かさないにせよ、道路交通法を確実に守って走ることです。
追い抜く際は今走っている場所は追い越しをして良い場所なのか、標識などもしっかり確認して、スピードを出しすぎないように意識しながら落ち着いて追い越すようにしましょう。
皆さんがよくやる違反です。それは逆走!高齢者ばかりではなく若い人もついつい・・・実は交差点で信号待ちしてる直進車両の横を黄色線跨いで、右折レ-ンに向かう人います。あれ、はみ出し禁止(追い越し違反)違反です。すなわち逆走です。 おまわりさんに切符切られますよ。気を付けましょう