トヨタ新型「カローラクロス」相次ぐ発表! 日本もまもなく登場? “エステート顔”にデザイン一新&「GRスポーツ」新設定も!? 全長約4.5mの“ちょうどいいSUV”どう進化する?
トヨタの人気SUV「カローラクロス」がまもなくマイナーチェンジするとのウワサがあります。ヒントとなるのは2024年春に先行してアップデートしたタイ仕様。また直近ではマイナーチェンジされた仕様が欧州や米国で相次いて発表されています。一体どのようなモデルになるのでしょうか。
「カローラクロス」がマイチェン間近か?
トヨタ「カローラクロス」のマイナーチェンジが近づいているようです。
かねてから「タイ仕様のフェイスデザインが採用される」「マイナーチェンジでGRスポーツ」が追加されると言われてきましたが、直近では欧州・米国でマイナーチェンジ版が相次いで発表されています。
また欧州では新たなデザインの「GRスポーツ」も追加。果たして、日本仕様も同じような変更があるのでしょうか。

2021年9月にカローラ初のSUVとして追加されたカローラクロスは、「新空間・新感覚 COROLLA」を開発コンセプトに掲げて登場。
同社のCセグメントSUVは、スタイリッシュなエクステリアが特徴の「C-HR」が担ってきましたが、2023年7月に生産終了しており、現在の日本では、「ヤリスクロス」と「RAV4」の間をカローラクロスが埋めています。
生産終了がアナウンスされている旧型の「アクシオ/フィールダー/トヨタ教習車」をのぞき、現行カローラシリーズは、セダンの「カローラ」、ハッチバックの「カローラスポーツ」、ステーションワゴンの「カローラツーリング」、そしてSUVのカローラクロスがあります。
日本自動車販売協会連合会(自販連)による登録車ランキングによると、2024年度は1位が「ヤリス(ヤリスクロス含む)」、2位が旧型も含めたカローラシリーズのうち、カローラクロスは半数以上を占めています。
人気の理由は、ブームから定番化したSUVであることはもちろん、背を高くしてアップライトな着座姿勢とすることで、広さを感じさせるキャビンを実現し、さらに荷室高を稼げるSUVらしい積載性の高さを備えている点などが考えられます。
全長4180×全幅1765×全高1590mmのヤリスクロスでは少し狭いけど、全長4490×全幅1825×全高1620mmというカローラクロスのボディサイズであれば、取り回しも含めて十分に許容できる、というニーズにも合致していそうです。
そのカローラクロスを含め、カローラシリーズが間もなくのマイナーチェンジを受けるという憶測を生んでいます。
日本では、2023年10月に一部改良を受け、衝突被害軽減ブレーキの交差点での検知拡大など、「トヨタセーフティセンス」をアップデートしました。
マイナーチェンジ版のヒントになるのが、2024年春にタイで発表されたマイナーチェンジモデル。エクステリアは、新型「クラウンエステート」でも採用している、ハニカム調のフロントグリルが目を惹きます。
また、タイではスポーティグレードの「GRスポーツ」も導入されています。
こちらは、六角形グリルと大開口のロアグリルを備え、タフな印象の前後スキッドプレートやブラックのドアミラーが外観を引き締めているほか、内外装に「GR SPORT」のロゴが加わり、シートも専用仕様としました。
日本向けカローラクロスは、もちろん仕向地対策は施されるでしょうが、GRスポーツを含めて、タイ仕様のまま導入されるかは分かっていません。
マイナーチェンジを機に、GRスポーツも発売されれば、カローラクロスのスポーツイメージが高まるはずです。
くわえてパワートレインがどうなるのかも注目されるポイントでしょう。
世界的に厳しくなっている環境規制を考えると、「プリウス」や「アクア」のようにハイブリッド専用モデルになる流れもあるかもしれません。
そのほか、先進安全装備のアップデートや快適装備の充実化、ボディカラーの入れ替えなども考えられます。
※ ※ ※
2025年5月8日に欧州と米国でもマイナーチェンジ版のカローラクロスが発表されており、欧州ではフェイスデザインの変更を伴う改良に加えて、前述の予想通り新たなデザインの「GRスポーツ」が追加されました。
また米国では、ガソリン車とハイブリッド車でフェイスデザインを変えてくるというマイナーチェンジを実施。仕向地によって細かに仕様を変えてきているようです。
こうしたグローバルでの動きもあり、日本での登場もいよいよといったところでしょう。
カローラクロスと近いボディサイズでは、タイプは異なりますが、2024年にマイナーチェンジを受けたホンダ「ヴェゼル」とその弟分の「WR-V」など、街乗りを意識したシティ系SUVの競争も激しくなっています。
カローラクロスの兄貴分であるRAV4のフルモデルチェンジも予想されるなか、トヨタSUVから目が離せない状況になっています。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。



















































































